いちご 201277




いちご 授業内容



企業Aと企業Bは何が違うのか。という質問を数多く受けることから、〈電通テックって?〉という授業内容から始まった。


企業Bを一言で表すと「プロモーションカンパニー」である。企業Aがマスを使って宣伝するのに対し、企業Bはマスを使わずにイベントやサンプリング、ペットボトルについているおまけ、電車の中吊り広告などより商品や生活者に近い位置で仕事をしている会社である。具体的な事例としては、イベントプロモーションではオリンピック・ワールドカップ関連のイベント、販促として某企業のグッズが抽選で当たる!といったようなイベント活動、印刷物として大きな看板広告から街中で配っているティッシュの中の広告まで。そしてコンテンツ管理としてwebなどの事業にも関わっている。生徒からの質問としてPRとは何が違うのか、という疑問が上がった。


PR会社は基本的にはメディアをよんで新聞、雑誌に掲載してもらう、もしくはテレビ番組の1コーナーを利用し紹介してもらうための斡旋をしているのに対し、電通テック(プロモーション)ではマスの力を使わずに商品を売り出すことに主眼を置いている会社である。授業後半では2つのワークを行った。


一つ目は興味のある広告を一人一分で紹介した。ルールとしてはCM以外(企業BCMを扱っていないので)そして人とかぶらない事。二つ目のワークはグループに分かれフィーチャーフォンの新製品をプロモーションするという内容。考える点として機能と売り方(プロモーション)に重点を置き発表した。




いちご 授業内容で良かった点



これまでの授業では、どちらかというとテレビCMについて学んだり、鑑賞したりキャッチコピーを考えたりすることがメインだったが、今回は企業Aということもありプロモーションをメインにして学ぶことができた。


二つ目のグループワークではいかにしてガラケーを再び売り出すことができるかという内容だったので非常に難しかったが、スマホを抜かすというよりスマホ・タブレットという競合と併用して使えるような機能を考え出したチームが強かった。個人的には「規格外でトリッキーな意見=斬新で強い!」という構図は成立しないと感じた。新鮮で斬新な発想というのは意外と現実的ででも大人やその現場で働いている人では思いつかないような考えを提案することだと思った。


スマホ・タブレットと併用して使える機能とは意外と現実味のある意見だったが、その機能の売り出し方や考え方は新しいものだったので評価を受けたのだと思う。どうしても奇を狙いにいきたくなるが、新しいものを考える時は素直で尚且つしっかりと社会の現状を把握していることが重要だということが学べたのでとてもいい授業だと思った。




いちご 今後、講座でこういった授業をしてもらいたい(要望)



単純にもっと勝負したいと思った。グループワークにしても個人発表にしても順位がはっきりと分かるようにしてほしい。そして勝ったチームあるいは個人の良かった点、勝てなかった人の改善点などがはっきり見えるほうがモチベーションも学びも上がると思った。