こんにちは!!放送コースの山下航です。
 今回、NHK「青春リアル」の取材のお話を頂き、相吉澤、田島、永野、岡本、北澤の放送コースのメンバー6人であの天下のNHKにお伺いすることが出来ました!!これから数日間にわたってその模様と取材を通して学んだことを発表して行きたいと思います!!


~1. シリーズ!「青春リアル」が出来るまで!~

 「青春リアル」は24分番組ですが、一回の放送が出来るまで様々な段階を経ています。今回の取材では、ロケで撮った映像を編集する作業現場にお邪魔させて頂きました!!これから五回にわたって紹介しようと思います!!

それではまず軽く大まかな作業の流れを言います。

(早口で)ロケ→編集作業→ECS→MA→ECSです!!笑

 「ECSってなんだよ!?」「MAってなに!?おいしいの?」なんて疑問の声が次々と聞こえてくるような気がしますが、それは次回の記事にお任せして(笑)、今回の記事ではロケで撮った映像を編集する編集作業を取り上げたいと思います!!

 編集作業は、その名もずばり撮った映像を編集する作業のことです。
 ここではディレクターさんと編集マンさんが、取材で撮った何十時間もの映像を番組制作の際どこを使用するのか、またどうやったら見ていて伝わるかなどを話し合いながら映像をまとめていきます。
 それは映像コンテンツとして出来上がるまでの作業の中でもっとも根幹をなす、とってもとってもとっても大事な作業なんです!

 また編集作業での苦労話をお伺いしたところ、徹夜作業は当たり前。実際に現地に行って取材をし、一つ一つの映像に思い入れがあるディレクターさんと冷静に映像を編集していく編集マンさんの間で、どの映像を採用するかで熱い議論も行なわれるそうです。

 いやぁー、もしその現場もカメラで納めたらそれこそテレビマンの「青春リアル」が出来あがりそうですね!!笑

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それでは次回は、ECSについて説明いたしますね!!‥ほんとECSってなんだ!??


~2. 嘉悦チーフプロデューサー インタビュー!~

 今回の目玉記事として、「青春リアル」の総指揮者である嘉悦チーフプロデューサー(CP)にもインタビューさせていただきました!!
 番組制作を通してさまざまな若者を見てきた嘉悦CPから昔と現在の若者の違い、これからのテレビについてなど、興味深い話をたくさん聞けたのですが、ページの都合上、泣く泣く削って、今回は「青春リアル」のようなドキュメント番組を作る上で心がけていることをお届けします。もちろん必読です!!

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---「青春リアル」には様々な職業や、色んな性格の子が登場しますが、出演者を選ぶ基準はなんですか?
 「基本的には応募です。だから色んな職業の子達が登場するのは結果的な話です。でも無作為に選ぶのではなく『なにかが起きそう』な子を意識的に選んでいます。」

---『何が起きそう』な子っていうのは、具体的にどういうとこから判断するのでしょうか?
 「例えばバスガイドの子(みみ)だと、高校を卒業してほんとは大学に行きたかったんだけど、親の反対で進学せずに就職することになり、たまたま内定もらったのがバスガイドだったんです。またバスガイドの研修は厳しいことで有名なんです。つまりその二つの条件。本人が望んでないのにバスガイドになっちゃった事情とバスガイドの研修はわりと厳しいという現実があるわけです。そこにバス会社が撮ってもいいですよ。という許可がある訳ですから、どうなるか分かんないけど、これは『何か起きるよね』って勝負にでるんです。そういう条件で一緒にいて撮っていくと自ずとその子のテーマも見えてくるんです。」

---なるほど。ではドキュメンタリーを撮っていく過程で撮りやすい子、撮りにくい子はあるのでしょうか?
 「ドキュメンタリー撮っていく上で出演者のキャラはとっても重要。でもそれは単に明るい子であったり、感情を表に出してくれる子が必ずしも良いドキュメントを撮ってく上での条件って訳ではありません。」

---例えば他にどんなことが重要なのですか?
 「『青春リアル』において絶対に言えることは取材を担当するディレクターとの組み合わせですね。ディレクターにもいろいろいまして、どうみてもこの子以外じゃ出来ないよねっていう範囲の狭い人もいれば、どんな子に対しても無難に撮ってくることが出来る人もいます。だから感情を表してくれる子は良いドキュメンタリーを撮る条件の一つではあるんだけど、感情を表さない子でもそれが味になっている子もいます。それを上手く引き出せるか、出せないか。取材されている子と取材してるディレクターの相性はすごく大事だと思います。」



 「青春リアル」の取材をしながらも嘉悦CPのドキュメンタリーで番組を制作してく上での面白みや、テレビマンとしてのプロフェッショナルな一面を伺えるインタビューだったと思います。いやぁー、我ながら良い仕事しました。(笑)
 ほんとうに嘉悦さんにはたくさんの興味深いお話をして頂いてほんとに全部載せられないのが残念です!!


~3. 取材を通して得た“再発見”~

 今回の「青春リアル」の取材でNHKを訪問し直接番組制作の過程を見て、とりわけ印象深かったことがあります。それは音響チェックの際、ナレーターさんの読み上げる台本の言葉、一つ一つに正しいアクセントを、アクセント辞書を引いたり、アナウンサールームへ問い合わせをしたりして、その場でいるみんなで確認をしている光景でした。
 正直僕のような素人の立場からしてみたら、そのアクセントが多少違っていても特に気にならない程度の違いでしたが、その地味な作業の根幹にあるのは少なくとも1億人以上が触れる可能性があり得る仕事をしている者たちの責任だと思いました。
 そしてそれこそが、普段僕ら授業で習っている「消費者目線」から「作り手目線」へと意識改革するための大事なエッセンスだと感じました!!


 こんなステキな大人達が作っている「青春リアル」は、Eテレで毎週木曜日PM 11:30~11:54に放送しています!!

みなさん是非ご覧ください!!

 また「青春リアル」の公式サイトもありますので是非アクセスしてみてください!!ホームページも充実しています!!
URL: http://www.nhk.or.jp/ss-real/

 さらにさらに!「青春リアル」のTwitterアカウントが開設されました!!
つぶやいているのは、嘉悦CP御大!!
みなさん、 @nhk_seishunreal をどんどんフォローしましょう!!


 それではこれで放送コース山下航の「青春リアル」記事を終えようと思います。NHKの長嶋さん、「青春リアル」のスタッフのみなさん、そして最後までこの記事を読んでくれたみなさんどうもありがとうございました!!

サヨナラ、サヨナラ(淀長風)