京の都は古本の香り ~昼の京都~
基礎2年Aコース K.O 東京都立富士高等学校出身
今年の8月16日、私は京都へ旅行に行って来ました。
8月16日と言えば、毎年、京都では夜に大文字焼きで有名な「京都五山送り火」が行われるそうです。
京都に行くのは2回目でしたが(1回目は中学校の修学旅行で)、送り火を生で見たことはありませんでした。
今回のブログでも当然このことを書く心構えでいたのですが……、既に先を越されていたようです。
自主マスコミ講座の学生の活動範囲は、日本全国に及ぶほど広いものだということを思い知らされることとなりました。
全国津々浦々へ飛んでいき、就職活動を展開する講座生を象徴しているかのようです。
いずれにしてもこの日の夜は、京都は五山一色と言っても過言ではありません。
京都を縦に走る京阪電鉄が特別に増発されるほどです。
しかしサブタイトルを見ていただくと、「昼」と書いてあるのを見ることができると思います。8月16日の京都は昼間にも見物スポットがあるのです。
この日の京都は見事に晴れ渡っていました。
大文字の点火をするのにこれ以上ないほどよい気候でした。
しかし、歩いて観光するのにはそうとはいきませんでした。
こんな時には、鴨川沿いに歩くと涼しげです。
ところで「鴨川」と「賀茂川」の違いはご存知でしょうか。京阪電鉄と並んで京都を縦に流れる一級河川が「鴨川」で、おそらく読者のみなさんがパッと頭に思いつくのであろう方の川です。
そしてその鴨川を上流に向かって歩いて行くと(京都を南から北へ辿ることになります)、鴨川は2つの河川が合流した川であることが分かります。
下の写真から見て、向かって右が「高野川」、左が「賀茂川」となるのです。ご覧の通り、川遊びをする人がたくさんいらっしゃいます。
中洲のところは、三角形の形をしており「鴨川デルタ」と呼ばれているそうです。
この中洲の先に世界文化遺産に登録されている「下鴨神社」があります。この日は下鴨神社である行事が行われていました。
この日は「下鴨納涼古本まつり」の最終日でした。
古本市は8月の11日から16日の6日間に渡って開催していたのです。神社の神殿前に鬱蒼と茂る「糺の森」界隈で、京都中の古本屋が集まって露店を開いていました。
全部見て回るのにはとても時間がかかってしまいます。その日は最終日にも関わらず、多くの人が神社に足を延ばしていました。
森や川に囲まれて澄んだ空気と、歴史ある神社の風情と、数多の古本から発する香りとが溶け合って、会場には京都に数多くある他の名所のどこにもない無類の空気が張りつめていた、いや「漂っていた」という感じでした。
そこで食べたかき氷もまた無類の味でした。その古本まつりで、私も記念にまさしく「古本」を買いました。
それが下の「新撰佛教唱歌集」と「東西名詩集、吟詠漢詩集」です。
京都にはきっとまだあまり知られていない観光地や名所があると思います。
今回の旅行で、また京都に行きたいと思うことができました。
今回は有名な観光地は全く行きませんでしたが、中学生の時よりも楽しめました。
これから旅行に行く機会はまだまだあると思われます、その時々で自分が一番楽しめる旅をしたいものです。