「幻想的な京の夜」

2年基礎コースAクラス 社会学部社会学科 K.N

(社会学部2年、東北学院高校出身)

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何の日であるか皆さんご存知でしょうか?

お盆の最終日に当たる精霊流しの日です。

この日、京都では各地の神社や寺で精霊送りの儀式が行われ、夜には五山送り火、嵐山では灯篭流しが行われます。

五山送り火とは、葵祭・祇園祭・時代祭とともに京都の四大行事に数えられるもので、大文字・左大文字・妙法・船形・鳥居形を点火し、お精霊さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ届ける儀式のことをいいます。

灯篭流しとは、精霊送りの一種で、お盆に小さな灯篭に火を点じ、河川や海に流す習俗のことで、精霊が灯篭にのって川を下り、海のかなたのあの世へかえっていくという信仰に基づいているそうです。

私は今回、この京の伝統的な儀式を目に焼き付けようと思い、関西に一人旅に行きました。

この日は午後から嵐山を巡りましたが、この一大行事を見ようとどこもかしこも人ばかり!!

私は縁結びの神様として有名な野宮神社、日本で唯一の頭と髪の神社である御髪神社などを巡ってきました。

野宮神社は源氏物語の中で、六条御息所と光源氏が別れた場所でもあります。さらに、野宮神社から続く竹林の道は笹の葉がカサカサと心地よい音を奏でる清涼感を感じられました。

御髪神社には実際に「ハゲませんように」などの髪の悩みに困った人の絵馬がたくさんありました。

髪の毛に困った方は一度訪れてみてはいかがでしょうか()



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嵐山を散策しているうちに日は落ち、夜になりました。

私は、この渡月橋から送り火と灯篭流しを見ることにしました。


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午後7時になると岸辺から読経が流れると共に、灯篭がどんどん流されていきます。

水面いっぱいに灯篭が流れ、川面がオレンジ色となり幻想的な雰囲気が醸し出されます。

さらに午後8時を過ぎると遠くに大文字、近くに鳥居の送り火が浮かび上がります。



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私も中学、高校時代に亡くした友人を想い、この送り火と灯篭を見つめました。

送り火や灯篭を見つめる人の目は、どことなく、過ぎ去る夏を惜しんでいるように見えました。

今回の旅で、私は夏の終わりを告げる幻想的な京の夜を感じることができました。

みなさんも機会があれば、ぜひ夏の京都を訪れてみてください!!