アナウンサーコースのAです。
私は、この夏休みに、路上生活者への炊き出し活動に参加してきました
場所は新宿中央公園です。
「働かざる者食うべからず。」
私はどちらかといえば、この考えの人間でした。
しかし、現在の経済状況下では、この考えは必ずしも正しいとはいえないのかもしれません。
この日、炊き出しを求めて、やってきた人数は500人ほど。
女性よりも男性が圧倒的に多いです。
どんぶり1杯のために、1番早い人で5時間前から並びます。
私は、配給を求めてやってきた男性Kさんとお話しました。
Kさんは、現在はシェアハウスを見つけて、自立しかけているそうです。
一軒家を購入した直後に派遣切りにあってしまい、‘「家」という男性の夢と家族を失ってしまった悲しみは大きかった’といいます。
働こうと思えば、アルバイトもあるじゃないか、私は初め、このような考えを持っていたのですが、経済悪化の被害を被った人々が受けるのは、職を失うことだけによるショックではないことを知りました。
職以外の家、家族、自分にとって大切な存在を失ってしまった精神的ダメージは計り知れないと感じました。
派遣村があった時はマスコミ陣の取材が殺到したそうです。
しかし、失業手当が切れてしまった現在の方が路上生活者の生活は厳しくなっているようです。
こうした現実をもう一度、伝えていくということも必要であると感じました。
「知る」ことで、新しい発見があり、自分の考えを見直すことができます。
現在の私には、就職活動に専念できる生活環境があります。
自分しか見えなくなりかけていましたが、自宅があって支えてくれる家族、自主マスをはじめ様々な仲間がいます。
粘り強く挑戦し続け、内定をつかみたいと思います。