今回は、私自身が、胸に ジ~ンときた・・・
『 牛乳1本 』 という お話を、紹介させていただきます (^-^)/
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「牛乳1本」
誰もが貧しい時代でした
町外れの古びた下宿に、医大生が住んでいました
青年は、学費どころか、
日々の生活費にも事欠く苦学生でした
何日も食べ物を口にしていない青年は、
悩んだ末に大切にしていた本を
何冊か手にして古本屋に向かいました
その古本屋は、
青年の懐(ふところ)具合をよくわかっていて、
いつも高い値段で買ってくれました
ところが その日にかぎって、
古本屋の主人が病気で店は閉まっていました
そのまま帰る気力さえ なくなってしまった青年は、
心虚しく力は ぬけはて、
せめて水だけでも もらおうと、
古本屋の隣の家の戸を叩きました
「 すみません 誰か おられませんか
」
その家には、ひとりで留守番をしている
女の子がいました
青年は、女の子に頼みました
「 何か・・・、何か食べ物を分けてもらえないかな 」
「 ごめんなさい、何もないの・・・ 」
女の子は、とてもすまなさそうな顔をして言いました
「 じゃ、水だけで いいから・・・、1杯もらえるかな 」
女の子は、台所から牛乳を1本持ってきて、
何も言わずに青年に渡しました
青年は、とても恥ずかしく、
また女の子に悪いと思ったのでが、
あまりの空腹に耐えられず、
その牛乳を一気に飲みほしました
それから数年が経ちました・・・
女の子の母親は、
重い病で入退院を繰り返してきました
女の子は、つきっきりで、
看病してきましたが、
母親の病気を治すためには
手術するしか ありませんでした
でも、その手術は とても難しいうえに、
高額なものでした
どうしても母親の病気を治したい女の子は、
母親に言いました
「 お母さん、手術してみようよ 」
「 うちには そんな大金ないよ 」
「 大丈夫よ お母さんが元気になったら、
私が一生懸命 働くから
ね、 だから手術しようよ 」
女の子の母親は、手術をするために、
入院することになりました
女の子の気持ちが天に通じたのか、
手術は成功し、母親は奇跡的に回復しました
女の子は、母親が元気になったことを
何よりも うれしく思っていました
退院の日、女の子は、高額の医療費のことを
心配していました ところが、
退院の手続きをしようと窓口に行った女の子は、
請求書を受け取って驚きました
「 入院費と医療費は牛乳1本 支払い済み 」
女の子の母親の手術をした医者は、
その昔、女の子が牛乳を差し出した
青年だったのです
あの貧しい苦学生時代、青年にとって
それは ただの牛乳では ありませんでした
それは食べ物であり、また希望だったのです
おしまい(^-^)
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人生は、何度も 何度も、
「 苦しい 」 と思える場面に遭遇します
私も、父が病に倒れ、
急遽、お寺を継がなければならない
という状況に陥った時は、
これから どうしていいか 分からず、途方に暮れました
まさか、こんなに早く
父がお寺の法務を出来なくなってしまうなんて、
お経も唱えられず、
僧侶の世界のことを まったく分からなかった私にとって、
まさに、お先 真っ暗な状態だったのです
そんな時、近隣のお坊さん が、
私に 修行することを勧めて下さり、
いろいろアドバイスを下さいました
そして 修行を終え、僧侶になったばかりの
右も左も わからなかった 未熟な私を、
様々な人たち がサポートして下さいました
そんな 多くの人たち の お力 があったからこそ、
今の私が あるのです
その恩を、決して、
忘れてはならない
のです
自分が苦しかった時、
助けて下さった人たち
に 心から感謝 申し上げます
人は とかく、
多くの人たちに支えられて生きていること
を 忘れてしまいがちです
しかし、人間1人の力なんて、
小さなもの
です
助け合い、支え合ってこそ、
人は 人として生きることが叶うのです
人は、たった1人では
生きることは出来ないのですから
たった 1本の牛乳が、
大きな希望となるように・・・
きっと、あなたも、
人のために 何かが出来るんです
たとえ今、
どのうような状況に
あろうとも、人は
幸せになれるんです
心の中で、
「 ありがとう 」
「 ありがとう 」
「 ありがとう 」
と 連呼してみて下さい
そうすることによって、
自然に 感謝の念が、
湧き起ってくるんです
日々の生活の中にある
「 有り難い 」 と思えることが
思い浮かんでくるはずです
幸せ = 感謝
です
小さな恵みに
感謝 出来る人は、
いつ いかなる時でも、
幸せになれるんです
世の中、嫌なことも多いけど、有り難いことも沢山ありますよね! いつも心に「ありがとう」を!
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