病気に悩まない生き方!
私の修行時代の恩師
は、
先天的な心臓疾患を もっていました
時折、左胸 が締めつけられるような
耐えがたき激痛が走るそうです
一生、治ることのない病です
恩師の懐には、
いつ心臓発作が起こってもいいように
常備薬が 忍ばせてあります。
実際、私たち 修行僧の目の前で
真っ青になり、うずくまれた事もありました
しかし、恩師は、
そのことを まったく苦に されていませんでした
かくいう私も、
若い頃からの持病を 抱えています
病名は言えませんが、神経性の疾患で、
はっきりとした原因がわからないので、
治しようがないのです
しょっちゅうでは ありませんが、
症状が ひどい時は、
動けなくなるほど悪化し、
長時間、悶え苦しみ続けます
今よりも、もっと若い頃は、
このことに悩みました
しかし、仏教に出会ってから、
自分の病との向き合い方、付き合い方を、
真剣に考えるようになりました
仏教では、
修行による 病による苦しみからの
解脱 を説いています
つまり、病 そのものは治らずとも、
その苦しみからは、解放される境地がある
と いうことです
今、病に 苦しめられている者にとっては、
とても信じがたい話ですが、
恩師をみていると、
「 きっと、そんな境地も あるんだ 」
ということを、確信させてくれます
そうはいっても、
私は、とてもとても未熟な人間なので、
簡単には、恩師のようには いきません
しかし 今、私は、
病による症状が治まった時、
必ず やっていることがあります (^-^)
それは、
手を合わせ、仏様に向かって、
「 ありがとうございました、
よき修行をさせていただきました 」
と、心から祈っているのです(-人-)
そうすることによって、
自分の中で、病 というものの捉え方が
少ずつ変化していきました
わかりやすく言うと、
病 ⇒ 苦しみ ⇒ 悩み = 絶望
から
病 ⇒ 苦しみ ⇒ 修行 = 感謝
と なりつつあるのです
修行なのだから、
苦しいのは 当たり前なのです
当然、まだまだですが、
100パーセント、本気で そう思える日がくれば、
それが、病からの解脱の境地です
いつの日か、病に
「 ありがとう 」
と 言える日が
くることを信じて・・

今 思うと、恩師は 死を恐れていなかったように思えます!
一瞬一瞬を とても大切に生きられていました。
己の人生に後悔なきよう、今 この瞬間を 尊く思われていました・・・
人間は、昨日を生きることはできません、
また明日を生きているのでもないです、
今 この瞬間を 生きているんです!!
余計な妄想をやめて、今 この瞬間を精一杯 生きることができれば、
きっと 恩師のような境地になれるのでは と、信じています(-人-)