「メッシュ増やせば大丈夫」そんな意見が多いですが…  数学の限界に注意 | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

「メッシュ増やせば大丈夫」そんな意見が多いですが…  数学の限界に注意

昔は、四角系統のメッシュが主流。計算機が性能向上して、三角系統が主流に…

・計算機が非力だった時代は、計算モデルが小さく、モデルが構築し易かった。

・バブル期までは、色々余裕があり、パタパタメッシュ作成も許容&普通 ⇒ 効率化で自動メッシュ推進&三角に…

F(X,Y)の、Xでの偏微分∂F/∂Xは、Xのみで計算(Yは定数とし利用しない)

F(X,Y)の、Yでの偏微分∂F/∂Yは、Yのみで計算(Xは定数とし利用しない)下図例は、∂F/∂Y の計算に、∂F/∂X を利用 = 変数独立でなく×

 

下図:各点が物理量Fを持つとして、アイソパラメトリック要素での偏微分 ∂F/∂Y 計算概要例

中間地点×の値(∂F/∂Xで計算)を使い偏微分 ∂F/∂Y 計算ですが、実際、本当に、∂F/∂Y なのか?

 

中間点 × 物理量求める計算は、(その処理のみ見れば)数学上正しい ×での値を使い ∂F/∂Y 計算すると、偏微分としては、変数独立性守れず

偏微分に近いものは計算出来て、実用上十分な事が多い。特に、次数増やすと、な物理量分布が捉えられたり、解(∂F/∂Y)はマシになる。

しかし、そもそも、∂F/∂Y の計算に、∂F/∂X を利用(Yでの偏微分計算にXを利用)⇒ 偏微分の変数独立性に反し、XがYに影響及ぼし、正しい数学でない

個々の数学処理自体は、(テイラー展開であったりする訳で)そこだけ見ると、数学的に正しく見えて注意。

「座標での偏微分は、横-縦の座標軸(直交)に縛られる」数学最大の、弱点・限界・落し穴 思います。

上例のような、座標での(2変数例)偏微分解く離散計算手法は、数学上完全なら、数学書掲載でしょうが、(数学上不完全故)未記載

数学書記述は、一変数微分テイラー展開まで。偏微分変数独立性が壁で、(直交性なき場合の)多変数対応が難

その短所-弱点は、重大な割に軽視され、重大だが教えられず(知る範囲) なので判ってない人が多そう。大丈夫なのか!?

 

1:メッシュ増やす 2:次数増やす(メッシュあたりの節点数を増やす)  どっちを行っても、

元のメッシュ(節点群)が、直交(横軸-縦軸)線上でない場合、偏微分対象外の変数が、(完全に)定数化する事はない筈

偏微分対象外の変数は定数化&偏微分対象の変数データのみで勾配(微分)計算 それが偏微分   であるべきが、

X向勾配使ってY向勾配計算、アレッ? 駄目じゃないの! てな手法が、離散計算。 (斜向き勾配の足合せ合成で、直交勾配を計算)

直交線上(横軸-縦軸線上)に存在せぬ(点の)物理量元に、(写像変換等)何らかルール適応させ、直交線上(横軸-縦軸線上)の物理量を計算 ⇒ 得た直交線上の値を使って偏微分 ⇒ それは正しい数学か? それが理工系の応用数学?

(アイソパラメトリック要素だと、節点間-物理量均等増分仮定前提必須)そうせぬと応用到達せぬ苦しさ。数学(理論)が抱える痛い弱点・本質問題・致命的欠陥でしょうか? 

また、座標による偏微分計算法は、殆ど教えられず・知らされず。 なので、「細かくすればOK」 都合良く、安易に、考えてしまう人が多数か?

 

基本基礎たる偏微分変数独立性守る範囲内では直交格子限定。実用には基本(変数独立性)逸脱が必須=それは偏微分でない

苦しい理工数学の現実。それで良いのか仕方なしか?「大変苦しい」 書いてくれると判り良いですが…

『数学の限界に注意する必要あり』微分は、(中学-高校-大学)念入に教えられる。同じく重要な筈の偏微分は、『変数固定して微分』と軽く学ぶ程度 その深い意味は学べず

解法も教えらない。厳しい制約条件付きでない解けず、教えられないのか? 「テーラー展開でOK」その認識が多いが、直交格子限定でしかない筈

 

私周囲、数学の苦しさを薄々察知-見破り見切った結果か?「やっても無駄無駄」てな調子(如何にも怠惰な関西人風)で、勉強せん怠け者が、意外に後々成功している現実

まぁ、学生当時は、(先は)秀才が活躍。怠け者は駄目。思ってましたが、現実は… 理論の痛い欠陥が効いて、お利口さんは、活躍できず?

偏微分の変数独立性は、大学数学における弱点思います。弱点は、判り良く、書籍に記載して欲しい感。ですが、短所ー弱点に対して軽視ー無頓着

無責任なような、それで良いのか? 理論の限界に触れない。ネガティブな事項に触れない。

そんな学術教育分野の体質注意。是正が必要思いますが、それは猫にワンと鳴かせる位に難しいか?