差の計算 & 設計支援 2つが要 コンピューティング時代到来ですが余計な仕事に精出さぬよう注意 | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

差の計算 & 設計支援 2つが要 コンピューティング時代到来ですが余計な仕事に精出さぬよう注意

要諦=肝心かなめ最重要ポイントで普通1個と思いますが。 
下記2つを合わせ具現化したものが、メーカーでのCAE要諦いう気がします。
要諦に遠い(簡単な)余計な事に精を出す。 なんてよくある状況。そうならぬよう十分注意。

ⅰ) 差や、差の差の計算を正確に行うこと(適切なモデル&条件で)
ⅱ) 設計革新 性能や設計力向上を実現させること(CAEのAE 設計支援の場合)


計算が万全でも、製品・設計力が向上しないと意味なし。 ⅱ)が実現なら ⅰ)はどうでもいい。
そんな面もあります。冴えない計算で、設計支援は、現実は難しいですが。 私は、常時
ⅱ)が大変気になる。 『この製品って 設計向上余地あるかな~』 
そればかり気になります。
(経験上、設計における弱点は、粘れば大体見つかり、その改善で、大幅な品質向上が実現。
折角解析しても、全般に 観察不足・粘り不足 そんな傾向あり。
自信が持てない&色んなケースを十分に試す事が出来ていない そこらが原因。)

支配式を正しく解く≠解いた解が現実的であること 
コンピューティング時代到来ですが、現実はそう甘くなく、
ⅰとⅱ、双方実現させている組織や技術者は、少ない思います。
市販CAEソフトパタパタ操作すれば、設計支援実現! でもない筈。V&VやればOK
 でもない。
まだ作っていない&データもない。構想段階で、堅実な計算&性能評価が求められるからです。
まぁ、ちゃんと出来るなら、自身の自前ソフト=不要 スマホでガラ携消滅みたいに、不要化して驚きたいですが。

設計支援をどうするか? 求められるものが、現場や状況次第でバラバラ。元来学問になりずらい。
なので教科書に出てなく注意。

加え昨今、計算機発達で、解析分野は、コンピューティング(C)に力点おかれまして、
実用時代ですが、肝心な設計支援(AE)技術情報は出て来ない。そんな傾向に注意です。 
計算分野は十分革新が進み、既に課題がなく、残るはマルチフィジクス。 そんな見解も多く
設計支援が遠のく一因にも思います。 例えば、昨今のエアバッグ問題
乾燥等での爆発力UPが原因らしいですが、マルチフィジクスでそれが判るか?
油脂等が招く樹脂劣化・回転つまみ等で起こる酸化との合せ技劣化・微小振動による劣化加速
バッテリー過熱発火等、品質絡みの時事問題は高頻度。 果たしてマルチフィジクスで…。

設計に関する時事問題や身近な事象に対し、CAEで分析可能か? 常時注視する必要は感じます。
 

現象を如何に計算するか? いかに設計品質を向上させるか? いかに支援するか?
問題はそこで、結果的にそれは、手計算かも知れません。(堅実化やスキル不要で)
ASMEの圧力容器規格は、解析活用して、最終形は基本は手計算。
現場が、真に取組んで欲しいのが、そんな設計支援で、CAEのAEですが。


が、専門家はAE(設計支援)は好きでなく。理論やC(コンピューティング)志向。
未踏域等に重点。そして、 簡単 速い 堅実 高精度
そんな現場が望む視点は減退。そして、低効率な人海術推奨いう、そんな逆走に十分注意。
『技術者野放しにすると、余計な仕事を沢山作って滅茶苦茶に』 それとも関わってきます。
実用上の重要問題が放置。アレコレ理由つけ、実用に遠い仕事に注力。
余計なスキルテクニック沢山作り…てな事態に注意。それで昔に前職研究所がポシャッタような…。
野放し技術者に幹部が嘆く。同じ嘆きが、設計者にあるかも。人によっては
CAE技術者でもあるかも知れません。


アセンブリ構造計算は、ⅰ)が超絶難しい事も普通。 その実用水準の技術が欲しい訳ですが…。
計算自体難儀で、克服すべく努力するほど 速い・簡単・便利・高精度 望まれる設計革新が遠のく
そこは注意。 忙しく時間に追われ余裕なし。難解なものは厳禁&精度は最高が欲しいいう。
便利な社会で、皆さん目が肥えてます

単に利用されればOKいう訳でありません。世間の、設計者や幹部が満足する水準か? 
そこを気にする解析者・専門家 が増えて欲しいです。
要求水準に未到達なら、一過性または用途限定で終了。 最初に戻りますが
ⅱ)が常時気になる私は、国内外の情報見ても、『大丈夫ッかなー』心配が多いです。

腕が立つ、要求厳しい設計者を良く知ってますので… 悪い方向に行けば
低水準なものを虚飾して、普及煽っていた、なんて事になる訳ですから。

 『我が社は真面目コツコツ誠実…』 完成形でも  「いや~まだ全然駄目。売物にならん」 
そんな誠実かつ慎重第一的、設計と逆の異文化に注意。
理論は難解。適合性が分野次第でバラバラ。
勉学スキル巡って内紛すら起こり、収益第一な上層と対立関係になり易く、注意の上にも注意。