段差や境界線の作成など 三角系統は(基本が)随分不得意 幾何の落とし穴に注意 | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

段差や境界線の作成など 三角系統は(基本が)随分不得意 幾何の落とし穴に注意

接触を、非線形で解かず、接触部に条件設定して、線型で解く事は多いですが
その場合、四辺形・六面体等の、四角系統要素限定になる気がします
計算に必要な、細かい部分のモデリング、細かい部分の条件設定が、三角系統は著しく不得意。 
下記のような簡単ケースが、三角系統要素ではかなり難儀になる。そんな罠があります

現実は、下記イメージの設定を行わず、接触自動検知で非線形テトラ解析事例が多いです
テトラ要素は、直角方向に情報を持たず、非線形=差の差の計算は得意とも言えず、注意ですが… 
非線形項を細工した陽解法等はじめ、大規模構造計算は、大雑把な解析に事例遍在な点も注意


下記は、テトラが苦手な段差。 テトラにて、難儀する程度なら、まだ良いのですが
メッシュ構築不可もよくあり、気ずかず苦闘&時間消耗。幾何軽視な現状況ではそんな事が
沢山起こりうる危惧があります。 
そして…、『勉強不足&努力不足です&人材不足です』  そんな無責任的結末も危惧。
何ができて出来ないのは何か、正しい情報が発信されないと、「やればできます」
みたいな、楽観的無責任的情報の氾濫は、信用失墜の道。 私自身は、懸念しておりますが。

問題だらけなのに 「万能的ツール」 信じてしまうと厄介 昔に難儀こいた、痛い体験 ><)


1)形状作製   
2)諸設定(材料区分 属性区分 境界条件設定)  
3)最大限、メッシュ依存を起こさないメッシュであること
単に、メッシュが作れますでは×。計算に必要な事項は、全てできなければなりません。
工学は広範で、妙な形も多く、できないソフトは、該当分野の支援に不向き。 当然ですが
向いてない方法でなく、向いている適切な手法が求められます それに対して問題は…
1)買って使ってみなければ判らない、卵が先か、鶏か…みたいな話
2)ソフトを統一させるべき、いう考え

現実は、妙な形以前の、基本形でも、場合により難儀するのがテトラの特質でもあります
かといって六面体等も融通利かず、万能的な策がない。そんなCAEの現実に注意。




ところで、一般に計算における誤差は、下記に分類されるそうですが、下記では、
メッシュのゆがみに起因する誤差が不明確いうか、分類されていないいうか、
メッシュの歪みが招く誤差は、離散化誤差に含まれるようですが、どうにも分りづらい
抜出しモデル、ゼロ変位拘束等は、物理モデル誤差なんでしょうが…

面積体積みたいな、メッシュ依存のない計算は、上記でOKですが
メッシュゆがみが招く誤差を、別途で追加する必要性を感じます