計算部は最強だが使いずらい不思議なCALCuliX 変則シェル要素に気合・執念が垣間見れます | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

計算部は最強だが使いずらい不思議なCALCuliX 変則シェル要素に気合・執念が垣間見れます

CALCULIXは、GPLライセンスの構造解析ソフトです 開発元は、ドイツの民間企業のようですが
CALCULIXのシェル要素は、8節点と変則。 その実態は、表-8個 裏-8個 中間-4個
要素あたり20個の節点を持つ 六面体二次要素みたいな構成 実態はみかけ以上に変則です
(ただし、元来シェルは、裏表に情報持ち変則 4-4 4-4-4等が標準でしょうか)
解析結果を可視化すると、ソリッドのような絵が出てきます (下図)
モデルの可視化(*inp)では、ソリッド的でなくサーフェス的、シェルの絵ですが
CALCULIXのシェル要素は、8節点と変則ですが   無茶・変則でも、
シェル要素解析を断固実現させる!
 製作者の、気合・執念・熱意・闘志 感じさせる仕様 
変則ですが、(利用した印象ですが) 出来栄えは傑出しているよう見えます 
シェル要素は、変則なのに、ニーズは昨今少なく 手抜きになりがち 
計算も(裏表)可視表示も変則&面倒 ですがそこは、きちっとしています 
( 変則故、第一印象は悪いですが )(六面体2次要素改変でシェル対応?)


CALCULIXは、計算部分は優秀ですが、プリポストは随分ヘボイいいますか、
要素セット・節点セットが 抜出表示できない等、
(私が知らないだけかも知れません しかし仮に可能としても)
表示関係は、機能・操作性 かなりダメダメいう感じです   ソルバーは凄く
作製技術は揃ってそうなのに 残念&大変に勿体ない (よくある事ですが)
開発元は、ドイツの航空関係の民間企業のようです  ならば何かの模倣でなく
欧州自動車系でよくある 設計用アプリを作れば良いよう思うのですが なかなか謎です


解ですが、二次要素が効いているのか、結果は、抜群に良いように見受けます
ちょっと、仕事の関係で、ここで応力等は紹介できませんが… しなやかな変形
変位は当然として) 応力分布も縞が綺麗 大規模解析もOKな気配 かなり嬉しい


アイソパラメトリック系の二次要素は、精度は、かなり最強の筈で
ハードリソース潤沢な今、利用されるべき要素と思いますが


1)要素あたり沢山の点を使って計算を行なう
2)直角を活用する 
     
高精度なCAEには必要。 そんな重要事項が、無視されている気がしないでもないですが
(要素あたり10節点 テトラ二次要素は、前者を満たすのか微妙いう)
海外のように 専門家が強い土壌なら問題ないのでしょうが…
技術者の都合優先、何かと妥協的では、折角の良い技術も、低評価になります そこは
努力&使いこなしでは解消しない
 解消には、企画力などが必須です 

本当は、FrontISTRで実施したかった件が
http://ameblo.jp/jishii/day-20131105.html
FrontISTRのシェル要素=熱応力に未対応と判明で CalCulixをモサモサ操作です
実践に弱い感ありあり それがCALCULIXですが、フロント・エンドを被せると、結構行けます
予定外のCALCULIX利用ですが、結果は良好で これはこれで気に入ってしまいました
CalCulix FrontISTR 2つ使えば 共倒れは少ない!?

アイソパラメトリック2次要素の良好解を体験(紹介できず残念)。そこは嬉しい誤算 一方で
テトラ一辺倒 現CAEの残念さが、露呈する結末でもあり 妥協せず 最強を行なう必要を痛感!
煽るのもなんですが 大規模&高精度狙いなら、本来は、使うべきは六面体や四辺形の2次要素
主流たる四面体要素の短所にも注意  提供側による妥協的ご都合主義や、大本営体質を打破!