CAE村のルールに注意かも知れません | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

CAE村のルールに注意かも知れません

ソフトバンク社長(会長でしたっけ)孫さんが、原子力には原子力村のルールがあり
そこを大変嘆いています。CAEもCAE村ルールが沢山存在します

CAE技術者の主張は (人によりますが)
・メッシュや条件設定が雑な点を突っ込むと 「これは近似ですからと返答」
・理論・理屈・勉強の重要さを力説
・実験結果は一定でない
・仕様許諾契約縛りには触れない
・ひたすら情報や技術を外部に求める 自分でソフトウェアを作らない/考えない
・連続体力学を信じている
・アメリカや欧州の設計世界は素晴らしい
・理屈を理解すれば良い設計ができる
・設計者は考えていないと嘆く
・このままでは取残される&競争に負ける 組織改革が必要である
・勉強してない人はCAEしちゃいけない
・海外のようにCAE専任の地位が確立されるべき
・設計やCAEにはスキル・センスが大事である


設計の主張は、或いは CAEに対する設計側の主張は…
・曖昧なものは信用しない/頼らない
・論文や理論・理屈は嘘が多い(限定条件でのみ成立なので相手にしない) 
・自ら確認できたもの以外は信用しない
・長年の経験蓄積で、安定的な実験手法を確立していることが多く実測値は安定的いう認識
・とかく海外製品はレベルが大変低い 比較対照にすらならない
・理屈屋は、あれができない、これもできない 文句ばかりで画期的なものを設計できない
・理論理屈を超えるものを作ってこそ、トップに立てる
・ものごとは理屈通りにいかない
・トップでなければ勝てない・意味がない なのにCAE屋は世間水準に追いつく話ばかり
・何でも自分でやる そして確認
・考えるより、まず作ってみる
・勉強は暇ならいくらでもできる 現実時間がない
・CAE技術者=ソフトのオペレータいう認識
・CAEは電卓であるべき
・設計センスなき人のためのツール それがCAE



特性違いいいますか、村社会ルール差を知っておくことが重要と感じます
CAE技術者トップ層は、村社会ルールを強化し、「CAE技術者を離脱させ地位を固めよう」
なんて魂胆の人もいます。  『染まるのが吉か、染まると会社から見放されるか?』
置かれた立場次第思います

CAE=設計支援なので、CAEは設計村ルールに合わせる方が良いいうのが、私の考え
そのためのソフトを開発しています。  設計からみるとCAEは、

『 設計事項をインプットとし、性能に関わるアウトプット指標を得るツール 』

ですので、なるべく優秀な設計ツール作成が一番と私は思っています。  しかし
そうじゃない路線、CAE自体を目的化した路線が○ いうケースも沢山あるようです
私はブログ表題にあるよう、スキル・センス・テクニック そういった曖昧なもの否定派です

かってCAEの理論学習に熱心だった頃は、先生方に洗脳され、逆でした ^^)