人生の棚卸に最適! 「死の体験旅行」に行ってきました。 | 寺社イベント研究家・福田祥子

寺社イベント研究家・福田祥子

寺社で行われるイベントを取材・記事を執筆するかたわら、マンダラエンディングノートのファシリテーター、終活カウンセラー初級としても活動しております。

 

死の体験旅行」と聞くと、どんなものを想像しますか? すっごい怖い体験させられるとか、はたまた棺桶に入ってみるとか。ちょっと、想像広がってしまいますね。今回は、椎名町の金剛院さんを会場にして開催された「死の体験旅行」に参加してきました。

 

横浜市にあるお寺、倶生山(ぐしょうざん)なごみ庵の御住職、浦上哲也さんがファシリテーターとして主宰するワークショップ「死の体験旅行」では、自分がストーリーの登場人物になり、浦上さんの導きにしたがい、自分の人生を構成している「何か」を手放していきます。詳しいことは、これからワークショップに参加される方のためにふせておきますが、私自身の感想としては、人生の棚卸しに最適というものです。

 

少し、自分のことを話しますと、私が「死の体験旅行」に参加したのは、昨年の6月に続き、2度目になります。

 

1回目は、身近な人の死をやっと受け入れられた頃、「死とは何か?」と自分なりに考えたくて参加しました。もちろん死についても色々と考えることができて良かったのですが、思わぬ収穫もありました。それは、自分の頭と心の「思い」がいかにかけ離れているか、ということに気づけたことでした。

 

よく言われることですが、心の想いを無視して頭の考えだけで動くと、結局、様々な葛藤を抱えやすいそうです。私もそのことは知っていましたが、自分は思い通りの人生を送っていると信じていたので、あまり「自分」について真剣に考えたことがありませんでした。今回、「自分」と真剣に向き合ってみて、「そっかー。だからあの時、あんな風に悩んだんだ…。なるほどね…」と、いろいろ合点がいったのでした。

 

2回目は、ここ半年ぐらい、自分の人生観が変わるようなことがあったので、もう一度、自分の人生について考えてみたいと思って参加しました。結果、自分にとって大切なものが、より明確化されました。

 

きっと、受講された方ごとに、新たな発見があるワークショップかと思います。人生の変わり目を迎えている方には、とても良い機会となるはずです。