池袋のほど近く、椎名町にある金剛院さんで開催された、「円空仏像彫刻にチャレンジ!@金剛院 〜お守り袋に入る千体仏〜」というワークショップで、マイ仏さまを作ってきました!
金剛院さんは、1522年に開創された長い歴史のある名刹ですが、今回のワークショップのような新たな試みも応援されていて、仏教関連のイベントが数多く開催されています。
今回参加した「円空仏像彫刻にチャレンジ!」というワークショップは、彫刻師の林雄一先生の指導を受けながら、参加者が円空仏を彫るというものです。
円空さんは、江戸時代(17世紀)のお坊さんで、生涯で約12万体の仏像を彫ったといわれ、北は北海道から南は奈良県あたりまで、全国を行脚しながら各地で仏像を作って残しており、その仏像群は円空仏と呼ばれています。円空仏は、荒削りではありますが、木目などそれぞれの木が持つ特性を生かした温かみのある姿で、長い間、人々に愛されてきています。
最初に塗香(ずこう)で手のひらを清めてから、見本の円空仏を見ながらとりかかります。
四角柱状の木曽ひのきを林先生の指示にしたがい、ノミや彫刻刀を使ってどんどん削っていきます。作業をはじめてみて、自分がこういう作業が好きだということに、初めて気づきました。すごく面白いし、悩み事なんか全部忘れて没頭できます。
林先生は、「その時の心の在り方が、仏様の表情に現れる」と言っていました。さて、私の彫った仏さまは、どんな表情をしているでしょうか?
お隣に座っていたマダムは、私が彫った仏さまを見て、「笑っている! すごく良いお顔をしている!!」とほめてくれました。本当かな~(えへへ)。とりあえず、平和的な表情みたいだから、私の心の在り方も良い感じなのかな…とちょっと安心。
最後にうわぐすり的なものを塗って、仏さまの背中に筆ペンで願い事を書きました。このマイ円空仏は、お守り袋に入れて携帯したり、家のお仏壇や大事なものを置く場所に安置すると良いそうです。このワークショップに参加するのが2回目という方は、後ろにマグネットをつけて、いつも見えるところに貼っているそうです。ボンドでひもをつけて、ストラップにしてもかわいいかも。
ワークショップの最後は、今回は特別、金剛院さんの本堂にて、ご住職・野々部利弘さんによる心に残る法話と般若心経の読経があり、参加者が作ったマイ円空仏をご本尊の前にお供えして、全員で手を合わせました。
ワークショップが終わった後は、野々部ご住職のご案内で、曼荼羅とご本尊を間近で拝見することができ、どれも素晴らしいものでした。お寺というのは文化財を守り、後世に伝えていく、大切な役割があるのだな…とつくづく実感しました。
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