あれからいろいろな出来事や引き取り、里親会後の行事が続いたため、ご報告が遅れまして申し訳ありません。

 

 



メンバーのブログをご覧になった方は、ご存じと思いますが

 

9月18日西東京市こもれびホール映画祭にて、次世代チームによる講演が無事に終わりました。


 

 

始まる前の会場の様子

 

この日は、西東京市の映画祭で、地元の小中学校のお子さん中心に、動物関係の映画の鑑賞券を配り、たくさんの方にご来場いただいていました。

 

今回の講演の参加者

 

羊さん、ぴかまるママさん、モカ母さん、ピース母さん、monKOHAさん、ゆみくまさん、ケイト

 


2本立て映画の合間にゲストとしてアイドッグ啓発グループ「次世代チーム」の

参加をさせていただき、

 

『犬を飼うって素敵ですか?』の朗読を行いました。

(青色はお話の一部です)

 

 

犬を飼うって、こんなことがあります。

悪戯もするし、病気もするし、いいことばかりではないですよ。

 

いろいろなことを我慢する必要があります。

犬より先に飼い主が死ぬわけにもいかない。

 

犬を飼うってことは、想像以上に手がかかって、お金もかかります。

 

あんなこと

こんなこと・・・・

 

最初は可愛かったおチビちゃんも、1度迎えてしまったら家族と同じです。

どんなことがあっても最期まで面倒をみなければいけません。

命には責任があるのです。

 

 

10年以上に及ぶ、そんな生活であなたが得られるものそれは、犬との

思い出。


 

かけがえのない愛。

多分、それだけです。

 

それでも・・・・!

(ここまでの間、約20分)


犬を飼うって素敵です。

あなたが素敵な人なら・・・・ね。

 

 


最後のこのシーンでは、犬との数々の思い出場面を紙芝居のように流します。

 

最後は、命を全うした犬を抱く飼い主。

そして涙。

 

このシーンの朗読は、本当に感情をこめて、気持を入れて読んでいきます。

会場を一つにすることができたら、皆さんも泣いてくれる。

 

一緒に朗読しているメンバーがホロってしてくれる時もあるし、自分も泣きそうになることもある。

 

 

そして、冊子を編集した部分の朗読が終わると、私たちの活動の紹介をします。

行政による学校教育では、このような踏み込んだ内容はお話しないようです。


 

 


 

ただ、そういう講座も見せていただきましたが、残念ながら、踏み込んだ内容の入っていない講座では、心に残るものを感じなかったので、ギリギリの所で

 

使える言葉、使える内容を精査して、今回はやはり、『殺処分』についての

説明を入れました。

 

10年前の日本では36万頭の犬猫が殺処分されていました。

いろいろな人の努力によって、平成26年度で10万頭まで減ってきました。


 

でもすでに殺処分などほとんどない国があります。・・・・

 


この子は、昨年、私たちが保護したチャロルという子のセンター収容時の

写真です。

 

無責任な飼い主によって、不潔な場所に何年間も閉じ込められて、まともな

ご飯ももらえずに生きてきたことが予想されます。

 

皆さんのため息が聞こえます。

 

チャロルにシャンプーをして清潔にし、栄養のあるご飯を食べさせて、愛情を

かけるだけで、こんなに綺麗に元気になりました。(幸せになった時の写真)

 

 


でも、本当は、捨てられた子達を救う、という世の中ではなくて、初めから
捨てられる子を生みださない世の中に変えていく必要があります。


 

それには、(お子さんたちに)皆さんが大人になった時、いくつかお約束して

いただきたいことがあります。

 

・・・・・・・・・(ここで、お約束していただきたい事項を伝え、終えます)

 

かいつまんで一部の内容を紹介しました。


皆さんが真剣に聞いてくださったので、最初心配していた私たちのハラハラドキドキも問題なく、いつも通りに行うことができました。


何よりも、映写室で頑張って下さったぴかまるママさんとピース母さんの作ったパワーポイントが色褪せることなく、大きな画像で皆さんに紹介できたことに感動しました。

 

帰りにはメンバー一同、一つになって大きな仕事を終えた感で、満足感で一杯でした。 

 


私がこの活動をスタートした10年以上前、右も左もわからなかった為、心の底にふつふつとしていた、この『啓発活動』を形にする術がありませんでした。

 

当時は「あれもこれもやることはできない。啓発活動はそれだけをやっているところに任せるべき」ということで、チャンスがありませんでした。

 

しかし、探してもこのような活動ができている団体は見つからず、あっても地道に学校などを回って長く続けているところを見かけません。

 

アイドッグ・レスキュー隊を立ち上げる時に、真っ先に『次世代の子ども達の啓発活動』を会の活動の柱の一つに入れました。

 

その時に、「なぜ犬の引き取りもやるの?啓発活動をやりたいなら、それだけをやればいいのに」とある人から言われました。



でも、私にはこの地道な活動が、保護活動と同時進行でなければいけないと、最初からわかっていました。

 

保護活動を行って、現実を知らなければ、啓発活動は机上の理論となる。机上の理論を展開しても、成功するとは思わない。説得力に欠けるでしょう。

 

今、救わなければいけない命と、未来の何千頭、何万頭の命を救うことは同時進行で行わなければ。

 

それは間違いない。

 

そして、保護犬を知り、実際に動くことで、ようやく道が開けてくる啓発活動であることもわかりました。

 

今年の夏の次世代チーム主催の新聞づくり。

その参加者のほとんどが、会の活動を知って、このブログから、HPからの参加者でした。

今年はあと一つ、10月29日の里親会にて、お手伝いをしてくださる中学生向けに講座を開く予定です。

 

今、次世代チームには、新しく参加するメンバーが増えて、来年に向けて前向きな気持ちで頑張っています。