6/17 トピックス2015年6月12日朝日新聞DIGITALより

http://ameblo.jp/aidog2014/entry-12039427630.html

 

動物福祉」最優先の米独英、犬との暮らしをより良いものに 一部引用(全文はリンク先をご覧ください)

 

※写真は、先週お会いした子達です。

 

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 日本国内ではいま、推計1034万6千匹
(2014年10月現在、ペットフード協会調べ)の

犬が飼われている。

猫(同995万9千匹)と合わせると、

15歳未満の人口を超えて久しい。

 

その一方で、繁殖業者など
動物取扱業者による犬の大量遺棄事件や
飼い主の飼育放棄、マナーを巡る
トラブルなど、犬にまつわる
問題がいくつも顕在化している。

日本には「動物福祉後進国」という
レッテルをはられても仕方がない
現実があまたあるのだ。

 

6/16、エルマートライアル(別途、ご紹介予定)

 

 では、犬との暮らしをより良いもの
にしていくために、ほかの国では
どのような工夫をしているのか。


アメリカ、ドイツ、イギリスの事情に
詳しい3人の獣医師に聞いた
(イギリスについては、山口千津子氏が
2月11日に行われたシンポジウム
「日本と海外の動物法を徹底比較する」で
講演した内容を要約)。

 見えてきたのは、問題の発生を未然に
防ぐために決められた、具体的で細かい
規則や法律、それにともなう厳しい罰則の
存在。

(以下、中略、要約)

 

6/18、ホープくん病院立ち会い。里親さんと。
 

●ロサンゼルス市の例

 米国獣医師 西山ゆう子さんより

 ロサンゼルス市で2013年、ペットショップでの

生態販売が禁止になりました。

 

結果として、パピーミル(子犬繁殖工場)は
米国内ではごくかぎられた州に残るだけに
なりました。

米国で犬と暮らす人たちにとって、
ペットショップは生体販売の場ではなく、

 

トリミングや一時預かり、トレーニング
などのサービスを受ける場になりました。

 

その飼い主が守るべき決まりが多いことも
特徴です。

たとえば汚れていないきれいな水を
常時与えていなければ、2万ドル以下の
罰金が科されます。

また、つなぎっぱなしの状態は
4時間以内まで
とされているし、
24時間以上だれも様子を見られない
状態が続いてもいけません。

 

6/18、くりんちゃん病院立ち会い
 

●ドイツの例

ドイツ獣医師 アルシャー京子さん
犬が社会に溶け込んでいるのが、
ドイツの特徴です。

 歩かせたまま電車に乗ることができるし、
犬の体重とバッグ等の合計が8キロ以内で
あれば手荷物として飛行機のキャビンにも
持ち込めます。

食品スーパーを除けば、ほとんどの商業施設に
犬連れへの制限はありません。

犬連れを断ると、それは差別と
受け取られます。

 前提にあるのは、しつけ。犬が社会的な
ルールを認識していて当たり前とされます。

逆の見方をすれば、飼い主の責任がきわめて
重い。2013年に、飼い主の免許制が導入
された州があるほどです。

 

6/20空ちゃん、病院立ち会い
 

 

●イギリスの例

RSPCAインスペクター 山口千津子さん


イギリスで初めて動物を守る法律が
できたのは1822年のことです。

 現在、中心となっている法律は
2006年に定められた
「動物福祉法」です。

例えば、その動物本来の行動パターンを
維持できるような飼養方法などを
定めており(第9条)、もし動物が
苦しんでいる可能性がある場合には、
警察官などに動物の没収権を認めています
(第18条)。

業者や飼い主への罰則として、
飼育資格の剝奪(はくだつ)も可能です。

 また繁殖させられたり、販売されたり
する動物については別の法規制があり
「繁殖用の雌犬は常時10頭を
超えてはならない」
「雌犬は一生のうちに6回以上
出産させてはならない」などとこと
細かに決められています。

英国王立動物虐待防止協会
(RSPCA)という組織があり、
常に動物への虐待を監視、取り締まりを
していることも特徴の一つです。

1824年に設立され、
現在では約300人のインスペクターが
警察、消防、獣医師と緊密に連携を
取りながら活動をしています。

国をあげて動物福祉を
推進しているのです。

(アニマルポリスに相当するものと思われます)

 

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ここ1、2年、動物愛護団体の数が全国的に増えてきています。

 

多くは殺処分前に愛護センターから犬を引き取り、里親さんを探す、という取り組みで、

 

殺処分ゼロを達成できている愛護センターも増えてきました。

 

ですが、日本の15歳未満の人口を超えているという過剰に増えた犬猫の数にまつわる、飼い主のマナーや繁殖業者の問題などは、

 

決して解決をしているとは思えなく、 生き地獄で生きている子達の数、闇の中で処分されている数が減ってきているわけではありません。

 

動物先進国で行っている試みや社会の様子はできるだけ次世代を託していく子供たちに教え、広めていきたいと考えます。

 

子供たちが当たり前と思っている展示生態販売や、狭い敷地に繋ぎっぱなしの飼い方が

海外ではどう扱われているかを知らせることが何かが変わって行く為の第一歩だと思います。

まずは知らないことを知らせていくことです。

 

この思いは、私たちだけのものとせず、多くの人が賛同し、実行に移して行けますようにと

思います。

 

アイドッグでの「次世代の子供たちへの啓発活動」取り組みについてはこちら 参照下さい。