実況中継!ディベート④(JDA春季2012~ 肯定側第一立論の質疑応答②~) | 柏ディベートラウンジ(KDL)のブログ

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マ)続いて、質疑内容の2番目について整理してみますね。




  ②プラン導入による社会保障制度の影響


  →否定側としては、自分たちの議論(デメリットや反駁)への影響を整理するために、


   肯定側のプランを導入することにより、どのような変化があるか、


   という点を確認する必要があります。




   否定側は、デメリットとして「貧困の拡大」を提示していますから、


   プランを導入することにより、社会保障が安定・強化する方向に向かうのであれば、


   自分たちのデメリットを減じることになると考えて、このような質疑をしているのだと思います。




   例えば、担税力が低く、増税によって生活が困窮する人は、


   医療保険の値上がりがしなかったり、生活保護等でカバーされることになり、


   デメリットが生じにくくなってしまいますからね。




タ) 確かにそうだね。


   この点について、肯定側は、否定側質疑に対し、


試合当時に閣議決定された内容が実行されていく、


   といった回答をしている。


   


否定側は、この回答を受けて、


   否定側第一立論において、肯定側立論に対し、過去に同じような閣議決定を行ったが、


   うまくいかなかったという反駁をしている。





   否定側が、自分たちが反駁するために必要な内容を、事前の質疑で確認していることがわかるね。


   こういう点は、マナブくんが試合するときにマネしてみるといいと思うな。




マ) 質疑って何を聞いていいか、よくわからないので、


   黙ってしまったり、よくわからなった点をとりあえず質問してみちゃうことが多かったんです。


  


   次の大会では、質疑の優先順位が高いと判断した事項を先に聞くことや、


   ロジックの根拠(ワラント)が本当に詰まっているか確認すること、


   自分たちの反駁の前提となる議論を確認することを、早速マネしてみたいと思います。


(第5話に続く)