『代打者』  寺田ヒロオ | 空想的野球劇場

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読んだ野球マンガの感想など書いていきたいと思います。

マンガショップから発売されている、
『暗闇五段』の下巻に収録されている作品です。

収録されているといっても、
この巻の約2/3がこの『代打者』ですので、
こちらのほうがむしろメインになっている感じがします。

寺田先生の作品らしく、小学生の台場大助くんが主人公です。
この大助くんがいろいろ問題を起こすわけですが、
寺田先生の他の作品の主人公に比べると、
ちょっと精神的に幼いところがあるように思います。
わがままな部分が目立つんですよね。

カウント2-1から代打に出されて、
「ばかばかしくって打つ気にならない」
と見逃し三振してみたり

お母さんが交通事故で亡くなってしまい、
新しいお母さんがきてくれても、
試合を観に来てくれない新しいお母さんに、
「まえのお母さんはいそがしくたってみにきてくれたよ!!」
と家事に忙しいお母さんを困らせてみたり

お母さんが亡くなる不幸があって、
可哀想だとも思うんですが、
どちらかというと、このわがままな部分のほうが目立ってしまうんですよね。

寺田先生の作品らしく、
大助くんも、わがままな行動の後には、
一度は反省して心を入れ替えるんです。
ですが、また次の出来事では、
わがままな面が顔をのぞかせてしまうんですよね。

間違った行い→成長

というのが狙いなんだとは思うんですが、

間違った行い→反省→元の間違った行い

になってしまっているような気がして、
読んでいてすっきりしないような、
そんな気がする作品でした。