北電の野球場から一旦川沿に出て
 
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急坂を上り北ノ沢3丁目方向へ
 
 
 
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目指すは⑨の場所
 
 
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⑨北海道電力 総合研修センター
 
別に研修に伺った訳ではありません…
 
ここも藻岩発電所の導水管上にある北電施設
 
この研修所の建物の裏に、導水管の明かり区間(トンネル状では無く水路が直接見える区間)があり
 
下調べ時のグーグルアースや「今も聞こえる藻岩の叫び」の本から分かってました
 
 
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門は解放されていますが「当社関係者以外の立入を御遠慮願います」って…
 
こう言うのって正面切って堂々と入った方が怪しまれないと思うけど
 
御遠慮致しまして、横の林の中から伺いました
 
 
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林の中も、歩くスキーのお散歩コースらしくスキーの跡が残ってました
 
 
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研修所の裏手に
 
手前の柵で囲まれた場所が、導水管の明かり区間
 
グーグルアースの写真である程度予想は出来ていましたが
 
覆いが掛けられ直接水路を見る事は出来ませんでした
 
耳を澄ませて音を聞くと、何となく水路を流れる水の音も聞こえる気もしますが微妙な感じ…
 
 
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下に降りてみました、今立っている場所が導水管の上
 
先に見えるフェンスが先ほどの明かり区間
 
 
 
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反対側の一列木が生えていない場所が、開削され導水管を作り埋め戻した区間です
 
 
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この場所にも小川が流れ、もしかしたら小川の底に導水管のコンクリートが見えるか?
 
なんて探してみましたが見つからず、この場所も標高150mの場所ですが
 
そこそこ深い場所に埋められているのだろう?
 
 
 
北ノ沢3丁目の住宅地に
 
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(写真は1976年(昭和51年)左は、北電研修センター、右は北ノ沢3丁目)
 
 
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急坂を上って住宅街へ、チェーンを巻いていないクロスカブでは限界に近い急坂
 
郵政ライダーはこの坂道を上って来るのだろうか?
 
 
 
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高台なので、中の沢の景色が良く見えます
 
正面の建物が建っていない場所が導水管の埋設個所
 
先に進みます
 
 
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こちらのお宅も、庭なのか導水管上は建物が無いです
 
地理院地図の等高線だと、この場所なら導水管は50m程地面の下に埋まっているハズだけど
 
家が建てられないのか?
 
 
 
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この先も、バイクの場所からゴミステーションに向けて導水管が埋まっているけど、その上だけは建物が無い
 
リアタイヤをズルズルを滑らせながら、なんとかUターンして
 
 
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急坂を極低速で下ります自転車
 
 
 
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一旦、国道に出て次は藻岩下へ
 
藻岩スキー場に行く道とは別ルートで沢沿いを上ります
 
 
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雪友壮、この横が藻岩の登山口
 
左手のすぐ上は、藻岩スキー場のレストハウスです
 
 
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⑩藻岩下
 
この場所も、標高150mの等高線があり、開削工事を行い「部屋」が近くにあった場所です
 
「部屋」は3か所あり、山鼻川の水量は少ないが沢沿いで、導水管の上流側も下流側も山の下で
 
トンネル区間、難工事の区間だったかも知れない…
 
 
 
⑪の発電所の上部水槽は後回しにして
 
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藻岩発電所の本体
 
水圧鉄管は3本、発電機3基合計出力12,600kW
 
 
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建屋の横に居ると、発電機の回る唸る音が聞こえる
 
 
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発電所の北、約100mには殉職者之碑
 
碑の裏も確認しましたが亡くなった方の名前は無く
 
昭和35年8月建立 北海道電力株式会社とあります
 
藻岩発電所が運転を開始は1936年、1960年(昭和35年)に建立 24年後その差は何だろう?
 
因みにこの碑は、「今も聞こえる藻岩の叫び」の中では、北電の社員の殉職者の碑だそうです
 
 
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殉職者之碑の近くには、上山鼻神社、馬霊奇神社碑 など明治時代に祀られたものもあります
 
 
 
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⑫放流口
 
正面に水が流れている箇所が、藻岩発電所の放流口 
 
最大14㎥/s程あるだろう水量ですが、見た目ではその1/3も無さそうな感じでした
 
北電は水力発電所も効率的な運用を考えているらしく、雪解け時期などは水量も多いと思います
 
右手の水路は山鼻川ですが、ほとんど空川の様でした
 
 
 
鉄塔の前には
 
 
札幌郷土を掘る会などの呼びかけで「顕彰碑を建てる会」が出来、個人や団体からの寄付で建てた
 
藻岩犠牲者の碑だそうです
 
 
 
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放流口の近くから、発電所の裏山へ、正面に見える斎場付近から登ります
 
 
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クロスカブを付近の駐車場に止め
 
スノーシューを履き、この急坂を上ります
 
 
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藻岩浄水場の導水管路の為に、国有林地を札幌市水道局が借りているって表示だね
 
 
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先に歩くスキーの跡があり、ろくに地図で確認もせず登って行ったらミスコース…
 
目的の場所とは峰が違う、しかも気づくのが遅くかなり上まで登ってしまった…
 
 
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林の向こうの、隣の峰には藻岩発電所の上部水槽の施設らしき物が見える
 
 
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見たかったのは、正面に見える旧導水段渠跡
 
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昔の絵葉書ではこんな施設
 
発電所の上部水槽から水を分岐し、札幌市の藻岩浄水場に水を送る施設
 
当時は、標高差による水圧で藻岩浄水場まで埋設の水道管で導水出来なかった様で
 
一部この開放型の導水段渠を作ったらしいです
 
札幌市の水道使用量が増え、この導水段渠も2列となり
 
写真の上に人影が見えますが、当時は有人で水量を調整していたそうです
 
冬季間などこの場所でも勤務や通勤は非常に厳しく
 
1984年頃から施設を改修し、段渠を廃止、水圧鉄管として、藻岩浄水場でも水の落差を使用し
 
 
旧導水段渠跡は、時間的、体力的に諦め…
 
 
 
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見学が出来るのかと思っていたら冬場は閉鎖でした
 
こちらは、北電の藻岩発電所とは対照的に、市民には開放的です。
 
札幌市水道局の見解は、「藻岩浄水場建設工事は、当時の失対事業で行ったものであり、
 
タコ部屋労働では無い」らしいです
 
しかし、藻岩浄水場も鹿島組で工事を請け負い、当時の北電の現場監督の話しでは
 
先に出た導水段渠も「タコ部屋でやった」との事
 
当時は、藻岩ダム(簾舞ダム)も、発電所と浄水場の一連もものと考えられていたようです
 
 
 
さて、上流の藻岩ダムから始めて、藻岩浄水場で終点です
 
 
 
 
札幌市水道記念館は面白そうなので開放期間中行ってみたいと思います
 
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導水段渠跡も機会をみてリベンジしたいです
 
 
これにて終了!長々とお付き合いありがとうございました!