藻岩発電所に関係する施設を実際に上流から発電所までの埋設された導水管に沿って探索してみました
 
最初に話しておきますが、あまり見所が無い記事かも…
 
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埋設された導水管は10.4kmですが、山あり谷あり道無しで導水管上を走る事できないので
 
遠回りしたり迂回したりして進みました
 
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①藻岩ダム(簾舞ダム)
 
 
 
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ダムの横には北海道電力の建物があり、門は閉鎖され流石に真近でダムを観察することはできません
 
車が駐車しているので職員が常に勤務されている様でした
 
 
 
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側面から回り込んで
 
白川浄水場の門が…
 
 
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水利使用標識を見ると
 
左側の標識には
 
白川浄水場(すぐ近くにあります)1.7㎥/s
 
定山渓浄水場 0.116㎥/s
 
藻岩浄水場藻岩ダム取水口 1.057㎥/s
 
藻岩浄水場山鼻取水口 0.835㎥/s
 
とあります、札幌市の水道は9割以上がこの豊平川水系らしいので、
 
白川浄水場と藻岩浄水場が札幌市の浄水場のメインであることが分かります
 
 
 
右側の標識は、水力発電関係ですが…?
 
「水力発電(藻岩浄水場発電所)」とあります、取水量も1.057㎥/sと少ない…?
 
これって目的の北電の藻岩発電所の事ではなくて
 
昭和時代に改修された藻岩浄水場にも発電施設が有るのでその事を示している様です
 
 
因みに北電の藻岩発電所の取水量は分かりませんでしたが
 
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上記の式から考えるに
 
藻岩発電所の最高出力12000kw、重力加速度9.8、有効落差97.1m、各種効率を0.9位に考えると
 
流量の最大は14㎥/sってところか?
 
毎秒14トンって結構な量だね
 
 
 
②ストレーナ
 
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藻岩ダムの近くにある、船の形をした池
 
 
 
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現地を確認してみたら…
 
これってストレーナーじゃないですか!
 
ダムで取水した水に大きなごみや流木なんかが入った時には、この先の導水管に入らない様に
 
このストレーナーで濾す訳だね、現地に来て初めて何の施設だか分かるところが現地探索の良いところ!
 
でもさ~このストレーナーの先で水に落ちたら、10.4kmの地下導水管に吸い込まれる訳だ…
 
チョッと怖い施設だね、立入禁止だけど中には入って怖いもの見たさで見学したい気もする
 
 
③白川から、市民の森を抜け、南沢へ
 
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夏場は、近道として走れるこの道も冬季通行止め
 
冬場は、歩くスキーの方がコースとして使っている様です
 
 
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スノーシューを履き中に入ると、熊出没注意の看板が!ま~真冬だから大丈夫か!
 
 
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導水管は、この辺りを横切っている様だが形跡すら見つからず…
 
このまま通行止めの雪道を進む訳にも行かず、迂回し一旦国道230まで出て
 
 
④右南の沢川
 
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地図上では、導水管の真上、こちらも何の形跡すら見つからず
 
 
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ただ気になったのが、さっきの白川もそうだけど
 
導水管が横切る場所には、こんな看板が有って、工事をする際には市の許可を取れって
 
導水管を、破損させない様にする為なのか?
 
だったら何で導水管が埋まっているから工事の際は連絡しろとか書かないのか、何か裏が有るのだろうか…
 
 
 
⑤南沢四条四丁目
 
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地理院地図で、導水管上を住宅が避け建てられているこの場所
 
 
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南沢福祉会館駐車場
 
撮影地点が導水管の真上、道路を横切り正面の住宅が無い場所方向に埋設されています
 
この場所も標高150mで開削工事で作られた場所です
 
撮影地点の左手に、石山部屋と言われる信用人夫の部屋が有りました
 
 
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住宅地に入ると少し窪んだこの一直線だけ家が建っていません
 
 
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先には、フェンスで囲まれた立入禁止の場所が…
 
フェンスには扉も無いし、雪の下には何が隠れているのだろうか?
 
 
 
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南沢から中の沢へ移動
 
 
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五輪通りを抜け、住宅地の狭い坂道を上り
 
 
 
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中の沢沿いを進みます
 
左に見える建物がある付近にも、信用人夫の戸張部屋が有ったところ
 
 
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⑥中の沢  標高150mの等高線上
 
導水管はこの先、山頂高267mの「独活山(うどやま)」の真下を800mほど進み、北の沢へ
 
 
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⑦北の沢
 
 
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この付近、3つの沢が流れ、標高150mの等高線がカーブしながら1000mほど続きます
 
おそらくは、開削させ導水管を作り埋設された場所ですが痕跡は少ないです
 
 
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やっぱり、この標識が有る近くに導水管は埋設されている様でした
 
 
 
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⑧北の沢 北海道電力の野球場付近
 
この導水管の埋設されている沿線には、幾つかの北電の関係する施設があります
 
 
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この近くの×2、×3は、当時の目撃者の話によると「埋められている」場所だそうです
 
 
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その話を「知った」からだろうか、近くには住宅も有るがこの場所だけ何か寂しい気がしてくる
 
因みに「今も聞こえる藻岩の叫び」を書いた、札幌郷土を掘る会の関係者が工事で亡くなった方に
 
顕彰碑を建てようと運動し、この地域で集会を開いたそうです
 
最初この地域の方も積極的に参加をされた様ですが、その後この地域でゆうれい話が広がり
 
「もう二度とこの地域に顔を出すな。」と言われたそうです
 
確かに、自分の住んでいる地域に、「負の歴史」があるのは抵抗があるだろう
 
 
 
 
 
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さ~、次は日にちが変わってクロスカブで出かけた最終回になります(多分…)