ちょっと小難しい話です(o^-')b
コンプライアンスがどうして上手に機能しないかというと、この課題に
対して法律の専門家の意見を聞いて取り組んだからではないかと
思っているんです。
その結果、法令の遵守が何より重要だと考えるようになり、法務関連
が当事者となるべき課題であるとし、リスクをコントロールするためには
ISOを初めとする資格を取得することが大切だという流れになった
わけですが、こういう取り組みは成果を上げているのか??
成果を上げている=何も起こらない、ということなので、はっきりとその
効果を測ることは難しいわけですが、依然として起こり続ける企業及び
社員のスキャンダルを見ると、謝り方だけ上手になっていっているよう
にしか見えないわけです。
これは、ちゃんとした組織統治には仕組み作りや資格取得が重要だ、
という法律家のアドバイスに基づいた取り組みの失敗を意味するのでは
ないかと思えて仕方ないのです・・・
そして昨今。
同じように、メンタルヘルスへにおける組織の取り組みの多くが、医学的
見地からのアドバイスに基づいて行われようとしています。
やはり同様に、危機感を煽った上で仕組み作りが重要だとするし、
医学的な問題解決を奨励しています。
これは、コンプライアンスの失敗と同じになるではないでしょうか
やはり根本的には、人材育成と組織・職場環境づくりが大切でそこに焦点
を当てなければなりません。でなければ、メンタルヘルス問題が医師の
商売ネタとして大きくなっていくだけのように思います・・・