最近、知人との話で話題の本があります。
「ハロワ」というハローワークを舞台にした本なのですが、本質を
ついた内容が多いようです。
以下、抜粋>>>
仕事の大部分は測定できる。
ハローワークだってそうでしょ。
紹介件数、相談件数、就職率、指名率、全部測定できる。
測定できれば序列化できる。
就職も結局、求職者を序列化して、ふるいにかける作業だと思う。
年齢、性別、学歴、資格。
面接にこぎつけたら、積極性、判断力、折衝力がどう、とかね。
容姿もしっかり序列化される。
見てくれはいいに越したことない。
そんなこと求人票に書いてないけど、だれでも知ってるよね。
だって、世の中がそうなんだから。
見てくれはいい方が、学歴は高い方が有利。
高い学歴を身につけるには、裕福な家庭に生まれた方が有利。
ベタだけどそれが現実で、
現実がもろに反映されるのが、就職の現場。
現実を知る人にはある意味グーの音も出ない内容ですね・・・
事実でもあるし、事実でない会社も世の中にはあります。
でも、こういう現実にいつまでも縛られたり、振り回されるのは悲しい
ことかもしれませんね。
転職が恥ずかしくもなく、隠すようなことでもなくなった平成の時代は
ジョブホッパーなる渡り鳥のような言葉も生まれました。
ただ、間違いのない現実として、上記のような内容ではなく、転職を
自身のゆるぎない軸をもって活動している人は実に少ない、ということ
です。
多くの人が、第三者のせいにした理由をもって「隣の畑」に足を踏み
いれようとしています。
でも、結局自身の課題や問題と向き合い、反省し、改善のない人は
どんな著名の会社でも腐っていくものです。
幸せな人は「今」を大切に生きている人で、不幸な人は「過去」に
こだわって生きている、といいます。
この言葉は、結構深いと思います。
人間、不思議なことにどんなに「現状」に嫌気がさしても、数年たつと
昔のことが美化されたりすることがありますよね。
結局ないものねだりなんでしょうね。
生活保護受給者が過去最高になる一方、失業率が改善しているなど
矛盾する報道もあるようですが、失業率には「就職をあきらめた人」
(求職活動を停止した人)が入っていません。この水面下の数字を換算
すると厚労省も震えるような数字になります。
ギリシャやイタリアを心配している場合ではない「日本」であることは国民
も気づいているのでしょうが、直視したくないのかもしれませんね。
何事も、現実を直視することは嫌なもんですね。
「今」を大切に生きるなら、私たちはもっと「今」と向き合う勇気を持つこと
が大切ですね。