リーダーの資質 | 子育て~夜遊び~お仕事

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リーダーの決断力、意思決定力について。


チームにおいて「意思決定」という行為は、チームの向かうべき
方向を定め、チームメンバーの行動を決めていく重要なものです。
しかし、現実には、古参のメンバーに丸投げしていたり、
「会社がこういうから」という上位依存型で、リーダー自身が充分
に考えずに物事が進んでしまっていることが多く、意思決定、決断
ということから逃避している人も少なくありません。

僕は、まずはリーダー自身が最低限、次の5つのポイントだけでも
押さえて、意思決定力の高いリーダーに脱皮する必要があると
思っています。

 
■リーダーが企業理念、経営方針への理解共感を深く持っている。

ダメなリーダーは、自分のチームの存在意義の理解が足りないし、
経営と自分のチームの関係性をメンバーに分かりやすく伝える力がない。
チーム内の仕事がこと ごとく企業活動として行われる以上、企業理念、
経営方針に深い理解を持っていなければチーム内の意思決定を正しく
行なうことができません。

■リーダーがチーム全体、会社全体に視野を持っていて“全体最適”の
 視点で考えている。

ダメなリーダーは意思決定を求めてきている特定のメンバーにいい顔を
してしまったり、チーム全体の状況が頭に浮かばずに、個別各論の情報
の中で決断を下したりしてしまいがちです。
一メンバーとリーダーの最大の違いは、その視野の違いにあるはず。
チーム全体に目を配り全体最適を考えられるのはリーダーだけですから。

■仮説思考ができ、選択肢を多く用意できる。

意思決定をすることを仕事にしている人には、等しく仮説思考の能力が
求められます。
意思決定のために十分な情報があり、先のことがよく分かっているので
あれば誰でもすぐに正しい意思決定ができます。
限 りある時間の中で、情報が不足している状態で、先が見えない状態で
あっても決断しなくてはならないのがリーダーであり、そのために必要
なのが仮説を立てて 考えていく能力。
しかもいくつかの仮説に基づいて意思決定のための選択肢を複数用意
できなければなりません。
これには少しばかりの訓練が必要かもしれませんね。

■リーダーがリスクを見える化ができている。

い くつか用意した選択肢の中から意思決定をしていく場合に大事なことは、
選択肢ごとのリスクを想定しているかどうかということです。
リスクを過大に想定し過ぎると身動き取れない状態になってしまうことにも
なりますが、勇気を持って進むにしてもリスクを想定して手を打つ用意を
しておくことをしなければ、素人の成り行き仕事になってしまいます。

■リーダーが過度の分析よりも、タイミングよく上位のマネジャーや経営者
 と会話ができること。

正しい意思決定をしようと思うばかり、分析にやたらと時間をかけ、なかなか
決断できないリーダーがいます。
よく言えば慎重派、悪く言えば臆病であり決断力がないということに。

安易では駄目ですが、いよいよ自分で決断がつかない時には、時間を浪費
していないで、上位のマネジャーや一足飛びに経営者の決断を仰いでしまう
ということ も必要です。
分析によって決断力が麻痺している人は少なくありません。
いざという時に、麻痺している自分に気がつき相談できる間関係が上層部と
構築できているかどうかもリーダーの実力のうちです。



リーダーもマネジャーと同じ側面をもっており、

「他人を通じてことを成す人」という役割をもっています。

組織によって「リーダー」や「マネジャー」の位置づけは変わるでしょうか、
上位に立つ人の本質的な役割は同じです。
その意味でも、意思決定というのは実に大事なものであり、昨今の若者が
「判断する力に乏しい」(決められない)と指摘されるのは、将来の幹部候補
として憂慮すべき状況といえるかもしれませんね。