社会にでると、何かしらの「研修」を受けることがあります。
どこの会社がということはないのですが、全般的傾向として感じている
ことがあります。
それは「時間がもったいないと思わないのかなあ・・・」ということです。
それは年齢問わずです。
誰しも、会社が用意する研修なんというものに「行きたい」「すごく楽しみ
だ」という人はいませんね。
多くの方が「やらされ感」「行かないわけにもいかない」という消極姿勢で
参加してきます。
そして、少し前向きな人は、研修会場に入った瞬間「ここに来ちゃった
からにはやるだけのことをやって帰るか」と、自分なりの覚悟を決めて、
与えられたプログラムを一生懸命こなして何か少しでもつかんで帰ろう
とします。
一方、最初の姿勢が変わらず、研修中も消極的な人もかなりの数いま
すね。
一番多い(だろうと思われる)のは、とりあえず従順に参加している態度
で、頭の中では仕事のことや自分の世界のことを考え、グループ
ワーク中も、あまり自分に負担がかからないように絶妙なポジションを
キープして、ひたすら時間が過ぎ、研修が終わって晴れてシャバに
出られるを待ちます。
要するに「やっているフリをする」という作戦の人です。
こういう人は、自分がそういう態度であることは誰にもわからないと思い
込んでいますが、こちらから見るとすぐにわかります。
またもっとひどい場合は、堂々と不参加意思を体で表明される方も
います。
与えられたワークをまったくやろうとしない人。
研修中に、やたらと携帯メールをチェックする人。
ひどい場合には、PCを持ち込んでグループワークなどの際に、堂々と
別の仕事をする人もいます。
20代、30代の人は、「まだまだ自分の人生には先がある」と思い込んで、
自分の意に沿わない時間はやり過ごそうとします。
それより上の年齢層の方でやる気のない人は「今さらこんなことに取り
組んでも自分には関係ない」と、自分自身が完成された自分だと思って、
新しいことを吸収しようとしません。
とにかく、せっかくいるこの時間を、何かに集中して充実した時間にしよう、
と思わないので、全体のエネルギーレベルが下がります。
そんな状態を、プログラムの工夫や、ファシリテートの技などで、前向きな
空気に変えていくことも仕事ではあります。
本当に嫌で、会社にどう思われようといいと思うなら、時間の無駄だから
帰って好きなことをしたほうがいい。
そこまでの勇気がなく、とりあえずクビにはなりたくないし、会社の命令
には従って受けるだけは受けるか、と決めたのなら、どっちみち体を拘束
されてしまう、折角の時間を、その時の自分ができる限りの充実度の時間
にしよう、と思わないと、投資している時間から何もリターンが得られない。
中には、自分が後ろ向きに参加しているだけならまだしも、他の人に
ちょっかい出したり、「こんなことやってられないよな~」と、そう思っていない
人まで巻き込む人もいます。
こういうのはいけませんね。
得てして、こういう人は実業でもあまり大したことはありません。