クレド流行の落とし穴 | 子育て~夜遊び~お仕事

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クレド流行(ばやり)です。

世界中で最も有名であり、ブームの火付け役となったのは、
ご存知リッツカールトンホテルのクレド。

このクレドによって、リッツカールトンの現場に、しかも一人ひとり
に裁量のあるサービスぶりが徹底され、顧客満足につながって
いるというので、われもわれもと「クレド」を社員に持たせる企業が
激増しました。

しかし、持たせたら打ち出の小槌のように、素晴らしい成果が
ゴロゴロンと目の前に現れるかというと、まったくそんなことは
起こりません。
形だけを真似して結果を求めるなんて、虫のいい話。

多くの会社のクレドの失敗の原因を見てみると

企業理念や行動規範の策定に、社長の魂が込められていない。
何枚にも渡るような立派なものを作り過ぎて、持て余している。
その「意味するところを、きちんと理解する」というプロセスが不足。
結果、クレドに書いてあることで、具体行動が不明。
クレドを全社員に持たせたことで安心して、その後のフォロー皆無。

というようなことみたいです。

クレドというような形にだけ頼っていると、理念先行で実態が伴わない
ことになってしまう。

ところで、鳩山政権、すっかり「理念先行」呼ばわり。

10月の52分間の長い所信表明演説で、各紙に「理念先行。具体策
見えず」という見出しで叩かれた首相だけど、2ヶ月経っても具体化
に苦労しているようです。
「友愛」に誰も反対なものはいない。
問題は具体策。
経営も国政も同じですね。

どんなにいい理念を打ち立てても、具体策が見えない状態が長いと不安
と不満の芽が増えてくるという点では。