「人の悪口は蜜の味」です。
自分の相対的ポジションを上げるために人の悪口を言うのは
サラリーマンの癖みたいなものになっちゃってて、しょうがない
と言えばしょうがないですね。
色々な会社の中間管理職の方と飲んでいる席などで、時々
出る言葉に「ウチの社長も焼きが回った」という言葉がある。
だいたい上層部の悪口として使われがち。「ウチの経営陣は
焼きが回っている」といった具合に。
「焼きが回る」の意味は、年を取るなどして、頭の働きや腕前など、
能力が衰えてにぶくなること、と辞書に書いてあります。
焼きが回るの「焼き」は、刃物を作る際に行う「焼入れ」のこと。
焼入れは、刃物を堅く鍛えて丈夫にし、切れ味をよくするために
必要なことだが、火が回り過ぎるとかえって刃が脆くなったり
切れ味が悪くなる。
そのように火が回り過ぎることを「焼きが回る」といい、転じて
「老いぼれる」ことを意味するようになったといいます。
前にことになりますが、ある会社の幹部とその部下の人数人と
飲んだことがあり、その席でも、幹部からは社長の悪口のオン
パレードでした。
・ウチの社長は方針がコロコロ変わる
・社員を大事にしていない。将棋の駒だと思っている。
・人事が不得意で、組織変更や人事異動はいつもトンチンカンだ。
・会社を守ることと、利益のことしか頭にない。
・社長を交えた会議はただの報告会になってしまう。
とどんどん出るわ出るわ・・・・・酔いが回ると共にエスカレート。
・社長は何にもわかっちゃいない。
・会社はオレでもっている。
・社長はオレが食わせているようなもんだ。
そして、とどめの一言が
・ウチの社長も焼きが回っている。
いやはや、すごいエネルギーと言えばエネルギーです。
言うに事欠いて「社長はオレが食わせている」って。
社長が聞いたら卒倒するか、胸倉を掴んで殴りかかるような内容。
さて、問題です。
この場合に一番問題なのはどういうことでしょう???
そう、自分の部下の前で社長の悪口を言っているということ。
さらには、その言っている相手(ボク)が社外の人であること。
酔った席とはいえ、社外の人に対して、自分の部下を前にして、
自分が給料をもらっている社長の悪口を言いまくる幹部に人は
着いていくのでしょうか。
(あ。給料もらっているのは社長じゃない!という意見がでそう
ですね^^)