仮に、受検者と面接官の間に仕切りを置いて面接をしたら、
仕切りがなかった場合と結果は変わるだろうか。
さらに、ワイドショーの匿名インタビューのように声まで変えたら
どうなるだろうか。世に面接のプロは多いので「変わらん」と断言
される方も多いと思いますが、私の場合は変わると思います^^;
会った瞬間、面接官は「いい感じ」とか「微妙」とか「難しい」とか
結論めいたことが頭に浮かびます。
また経験を重ねるごとに、見た目や雰囲気からこういうタイプかな
という直感が生まれてくるようになり、その直感をベースにした質問
で見極めようとします。
良いように言えば、仮説を立てて質問によってそれを証明していこう
というプロセスとなるのですが、悪く言えば先入観から逃れにくく
なってくるわけです。
例えば、とてもシンプルな返答があった場合に、第一印象がgood
であれば「端的に表現する力がある」と良いように捉え、第一印象が
よくなければ「ぶっきらぼう。説明能力に欠ける。」などと悪く考えて
しまうような傾向は誰にでもあることだと思います。
視覚的情報が一切ない状態。背格好や表情、身振り手振りが全く
分からず、話しの内容だけになった場合には、こういうことがなくなって、
より正確な判定ができるのでしょうか。
見た目や雰囲気は仕事をする上で大切なことでもあるので、これが
面接のジャッジに大きく影響することも何の問題もありません。
ふと、目をつぶって面接をしたらどうなるのだろう、話の内容だけでは
ちゃんと判断できんだろうなあ、と考えると面接官のジャッジも正確・
厳密とは言えなくて、でもそういういい加減さの中で進路が決まるのが
人生の機微だっちゅうことを、就活の学生にも分かってほしいものだと。
そんな風に思った次第です。