言葉の定義というのは、あらためて聞かれると結構難しいものです。
さて、「チームワーク」の定義です。
こんななじみのある言葉だと簡単なように感じますが、なじみのある
言葉ほど、いい加減に使っていることがあるものです。
私の定義は・・・
「チームが、上手に役割分担をして、互いに連携し合いながら、目指す
ゴールに向かって、進んでいくこと」
というものです。
ここに出てくる「役割分担」と「連携」とは、チームワークにとって二大重要
ポイントです。
成果の上がらないチームの多くが、役割分担に失敗していることが多いのです。
・ 仕事を頭数で割ってしまい、適性や力量や、元々抱えている仕事量を
無視してしまう。
・ 役割分担に不都合が生じたとしても、修正することなく、そのままにして
進んでしまう。
・ メンバーのビジネス基礎力にばらつきがあり、連携がうまくいかない。
この中で、意外なことでしょうが、3つ目の「一人ひとりが一定のビジネス基礎力
をマスターしていること」は重要なんです。
一人でも基礎のできていない人が混じっていると
・ ミスが頻繁に起こる
・ 仕事の段取りがまずく、流れが滞る
・ フォローが必要になり、余分なパワーがかかってしまう
「全員のビジネス基礎力を一定以上に上げる」ことは、重要なポイントです。
もうひとつ。
役割分担の不都合が生じた場合に、上に上げたり大げさな手続きを踏まなくても、
現場の裁量で柔軟に軌道修正していける体制が重要ですね。
「役割分担」というような、一見当たり前で地味な中に、チームワークの基本があります。