早めに摘み取る | 子育て~夜遊び~お仕事

子育て~夜遊び~お仕事

★★★ 訪問いただきありがとうございます ★★★

51歳。ビジネスの裏側。
プライベートなお店情報。
まじめな時事論。社会情報。
多種多様にお届けします。

昨年一年間も、企業の不祥事の報道が相次ぎました。

「リスクマネジメント」は、経営課題の優先順位の最前列
に並んでいる状況かと思います。
最後には大げさな報道に結びついてしまって、それがために
廃業に追い込まれる企業もあり、お気の毒と思います。

不祥事の発端はいつも、ちょっとした慢心や、誤魔化しの
気持ちのようです。
「ちょっとくらい大丈夫だろう」
「これくらいのことはバレないだろう」

職場の至るところに、慢心や、誤魔化しの芽があります。

大きな不祥事になる芽、これは「予兆」と言っていいと思い
ますが、これを放置していると、水が壁の亀裂に染み込んで
最後は建物を壊すように、ジワジワと社員の(経営者も)感覚
を麻痺させていくんです。
ほんとに怖いことです。

偽造や、詐称のような大胆なことでなくても、日常の仕事レベル
での誤魔化しは、いつかお客様からいただいている仕事での
裏切りに発展する危険性があります。

例えば、

・社内の提出物をいつも遅れて出す人
・時間に決まって1分2分遅れてくる人
・やってもいないのに、やっているフリをする人
・掃除など、皆で一斉に働いている時に、上手にサボっている人

こういう人は、どこにでもいるのですが、「社内ではこうでも、
お客様との仕事になればちゃんとやってます」というようなことは、
あまりありえないです。
社内でちゃんとしていない人は、外で見かけ上ちゃんとしている
ように見えても、長い目で見ると、結局ボロが出て、それこそ仕事
に穴を空けたり、不祥事につながる危険性を孕んでいます。

仕事は、社員を信じて任せていくことは必要なことですが、
それとこうした日常のことをちゃんとしていない人を放って
おくということが混同してはいけません。

リスクマネジメントなどとたいそうな呼び方をすると、何か遠大な
取り組みをするように感じてしまいますが、要はこうした
細かいことをちゃんとしてないことを見過ごさないこと。

そうした誤魔化しや緩みは、すべて、大きなミスや不祥事
の「予兆」。

周りにもそういう人はいませんか?
売れてる営業マンなんかに多くないですか?細かいことが
いい加減でも「オレは会社に貢献してるんだ」って大きな顔を
している人。
こういう人は要注意ですね。


営業マンの目標達成率を壁に貼り出したし、社内報で広報
したりして、競争をあおる会社のできごとです。
営業マンは激烈な戦いを演じていたのですが、いつも上位で
一位争いをしているある営業マンは、正に成績はいいのですが、
社内のルールは守らない、机は汚い、細かいことは庶務に全部
押し付けという人でした。

営業部長も彼を重用し、大いに目をかけ、社内でも有名人だった
のですが、スタッフ部門からは非常に評判が悪かったんです。
何しろいい加減。


いよいよ激烈なある期のことです。
その営業マンは、架空取引きをでっちあげ、会社を去ります。

これには後日談がありまして、上司達はなんて言ったか。

「やっぱりな、あいつはいつかそんなことをやらかすんじゃないかと
 思ってたんだよ」
と。



最低な上司達ですね。
数字を稼げる彼をチヤホヤするだけして、細かいことがダメなのに
目をつむり、不祥事を犯すと「やっぱり~」って。

予兆をそのままにしない。
日常の小さなことをきちんとできない人を信頼してはいけない。
ということです。