組織の活性度を測る指標として提唱されたもので、
内外の情報を的確に取り入れ、それを共有・検討し、
組織として適切に意思決定・アウトプットしていく能力
が「組織IQ(組織の知能指数)」。
有能な個人を集めても、組織IQが低ければ高い
パフォーマンスを得ることができないということが趣旨で、
「組織の性能」と呼ぶ人もいます。
また、組織IQが高いとは、以下の5つの条件がある
こととされます。
*外部の様々な情報に関する感度が良い。
*内部で知識の共有ができており、学習水準も高い。
*意思決定する仕組みが明確で、迅速に行われている。
*決定した組織の方針や計画に、全員が集中している。
*継続的な創造や革新に対する支援やインセンティブがある。
競合や顧客の情報に詳しく、それを共有している。
個々の学びが組織に発信される。意思決定が的確で、
それに皆が賛同し実現に尽力している。
その力を更に磨き続けている。といったことになるでしょう。
逆に言うと、外に鈍感、内ではモノが言いにくい。学んでいない。
意思決定が分かりにくいか、遅いか、現場感がない。だから、
方針や計画に共感できないし、創造や革新も面倒だ。
といった徴候のある組織は組織IQが低いということです。
人や組織が元気である証拠の一つは、「個人の能力の総和
<組織全体の能力」という状態であると思いますが、それを
作り上げるための人事施策・経営施策を検討する際に、
上の5つの条件には多くの示唆が含まれていますし、組織長を
やっている人達にも実行可能で参考にしやすい考え方だと思います。