先日、中学・高校を過ごした母校にて講演をしました。
高校生の段階から将来のキャリア設計について、見識
を広める学校が多くなっているようです。
昔では考えられなかったですが・・・
個人的には高校生は部活を中心に、好きなことや目標
を持っていることに対してまい進すべき時期だと思うんです
が、最近は大学を卒業後の設計についても座学を設ける
ようになったようです。
私の時代はサッカーがつよく、国見高校と全国大会で
闘うことが多かったのですが、最近は高等部より中等部
のほうが元気みたいです・・・
男子校なので色気は一切ありません。
帰国子女も多く、日本の「受験」「就職」色に染まっていない
学生も多い中、どのようにMessageを伝えるか。
悩んだ結果、一番シンプルに「自分史」を交えながらお話
をすることにしたのです。
当時は有名人の子息も多く、おぼっちゃま学校といわれる
ことが多かった中、在校生としてはそんな「弱々しい」印象
はまったくなく、むしろ「親」の影を消すべく必死に何かに
打ち込んでいる生徒が多かったのです。
もちろん、ハングリー精神に欠けるという部分はあったかも
しれませんが、それぞれが今では企業や自営をしながら
立派に生活しています。
さて、当日私がどんなメッセージを贈ったかといいますと。
学歴で一流を目指すのも結構、
しかし、世の中にでて「学歴」だけでは飯は食えない。
全ての土台にあるのはヒトとして「一流」であるか、
もしくは一流を志す謙虚な気持ちを持っているか
ということ。
本学の教育理念や生活教育は卒業後、さまざまな
場面で役に立つ。
挨拶しかり、健康管理しかり。
残念なことに、高校生が日々学んでいることをきちんと
実践できていない「大人」は非常に多い。
人はそのような環境に慣れると、自分自身も同じ大人
になってしまう。
部活動を通じて会得した「信念」と「理想」を忘れずに
今の一瞬を思い切り楽しんでください。
そして、最後に本学で出会った友人は生涯かけがえの
ない財産になります。
是非、お互いを思いやり自分を磨く意味でも1人1人
の友人を大切にしてください。
というような、今読み返すとちょっと恥ずかしくなるような
メモですが、こんな感じのメッセージを贈りました。
平成生まれの彼ら。
時代は違えど、将来を見つめる瞳はとてもきれいでした。
言葉遣いは悪くても、心だけは汚さないで欲しいです。