来週から新人を迎える企業は多いでしょう。
この時期話題になるのは、OJTを含めた導入研修について。
大体の企業が初期段階で机上研修を実施し、社会人の
心構えなどの基礎研修を行います。
その後、製造業であれば工場などの前線での実務研修を、
それ以外では現場での実務研修。
その後に正式な配属となることが多いようです。
そんな中、毎年繰り返されるのが「組織人」にしてしまうこと。
上司への意見を抑える手法、波風をたてない社内通行法、
歪んだ縦社会の叩き込み。
すべてがそつなく組織を渡り歩くための「処世術」研修のような
ものです。
そうしておいて、「型にはまった人材」や「ソツなくこなすだけ」等
評価をくだすのはあまりにもかわいそうです。
新人をかわいいという気持ちもあるのでしょうが、呑みに連れ
歩く諸先輩も考え物です。
学生時代には踏み入れたことのない世界に誘い、先輩風を
吹かせたいのでしょうが、度を過ぎる人も多いようです。
得てしてこのような先輩社員は社内で評価が低いのも事実。
新人はばかではありません。
空気をよむことにも長けています。
必要ない先輩はすぐに「処理」され、予想以上に世渡り施術
をすでに身につけているものです。
「実務」を通してビジネスパーソンとして一人前に育てること、
「けじめ」をつけた日常を教え、心身ともに健康な社会人に
導くことが当面の有意義な研修といえるのではないでしょうか。
いずれにせよ、莫大なコストと手間をかけて採用した人材です。
深い愛情と懐をもって、毅然と向き合う姿勢が大事なように
思います。