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旧西ドイツの南西部にルクセンブルグという町がある。


ここは工業地帯で、その昔は西欧の発展に尽力した

町でもある。




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そのはずれにある教会では、毎年クリスマスに子供たち

によるクリスマスコンサートが開催される。

ミサ曲をはじめ、ドイツに縁のある作曲家などの楽曲が

演奏される。


お客さんは地元の方から、周辺都市の家族連れが多く

集まる。

このコンサートに昔、日本の放送局が母体の合唱団が

遠征時に参加したことがある。

今から20年ほど前の話だ。


ハンブルグより車で数時間のところには、日本人都市

として有名なデュッセルドルフという町があり、ここの

日本人学校も周辺都市での国際交流演奏はよく開催

していた。

しかし、ハンブルグの教会で行われる演奏会は国内でも

決して裕福ではない町であった同市長が欧州の周辺

地域に住む「貧困層」への寄付を目的に開催していた。

国際交流ではなく、歌や演奏を通じて貧困地域への

希望の光を届けたい、というものだったのだ。


そんな演奏会に日本人合唱団が交流として参加した。


当時、周囲はボランティア精神に疎いと思われた日本

の参加に疑問符をつける人も少なくなかった。


しかし、その後同合唱団は日本各地より寄せられた

衣類や食料を同市に寄贈し、その活動を機に今では

全世界に向けて「ボランティア演奏」を続けているという。




音楽に国境がない、とはよく言う。


私も20年前のこの日、現地の教会で演奏を聞いた。

同じ年齢くらいの人たちが日本の伝統音楽や、宗教曲

を見事に演奏しているのに驚いたものだ。



あれから月日が流れ、今でも「希望の光」を音譜に載せ

各地で奏でているという。





そんな活動の近況を知らせる便りに懐かしさと自分を

振り返るいい機会をいただいた。