運の悪い人というのはいるのか。
昨年夏にとあるマザーズ上場企業を退職した知人が、転職後
わずか4ヶ月でその企業が倒産する、という事態があった。
同企業には複数名まとめて入社したようで、転職前のM上場
企業が経営の危機に瀕していたために離脱したはずが、こんな
目にあったのだ。
他にも中堅ベンチャーに転職した知人も3ヶ月で勤務先が民事
再生になったようだ。
日本経済は活況のなか、企業の税収が伸び「いざなぎ」を超える
景気拡大という。
しかし、当然だがこのような企業は一部の大企業で日本全体の
企業が好調なわけではない。
なかでも中堅中小は決してよくないはずなのだ。
こんな当たり前の世の中の仕組みの中、転職行為自体がNG
なわけではない。
見る眼を養うことが大事で、その自信がなければ信頼でいる紹介
会社に頼るべき。
最低限の与信はあるのだから。
これらの人は一様に「運が悪いわ・・・」と嘆く。
確かに運はある。
でも、その運は自分で引き寄せたもの。
人を責めるわけにもいかず、つらいのだろう。
私なりにいろいろ支援をしているが、最終ジャッジはあくまで本人。
そういう意味では、企業経営の脆弱判断は別としても「縁」や「運」
はいかなる人材ビジネスのプロでも判断できない。
しかし、こういう仕事を長くしているととことん転職先が倒産する人、
年間で何人かはいるのも事実・・・。