今週は週明けより地方巡業。
各社の採用担当者とのMtg。
新卒は08採用が早くも熱を帯びている。
日経にででているが、08採用は各社とも2割の企業が
採用枠を増やす計画。
一方で内定は出すものの「辞退」が続出する企業も多い。
母集団つくりは第一歩として大事だが、その後の選考過程
にいかに学生を惹きつけるかが重要となる。
「学生目線での説明会を心がけています」
と人事の方はいう。
内容は千差万別。
売り手市場といえども、企業が学生に迎合するようなことは
あり得ない。
もちろん学生も対等な立場で企業を視る。
各社とも自社のアピールや将来性、独自性などを前面に出す
のだが、中には敢えて「自社の弱み、課題」を出す企業もある。
学生のアンケートでは、このような自然体というのかありのまま
の姿を出す企業の方が受けはいい。
課題や弱点のない企業はない。
大人はそれを知っている。
しかし、学生はあくまで学生で、世の中をほとんど知らない。
そういう意味での「学生目線」は大切。
大手志向が強まり、都内や地方拠点で展開されるベンチャー系
の企業があつまる合同説明会は非常に集客に苦戦している。
RやMのやる「啓蒙型」セミナーはさすがに大勢の学生が来るが
二番手は相当厳しい現状・・・。
一方で人事は既存社員のメンタルケアも重視している。
昨今の心の病の増加に伴い、リスクヘッジとしても重要な経営課題
と位置づけている。
とある大手企業では転属や休職、転職希望者に対する面談を全員
と行っているという。今の時代珍しくないのかもしれないが、人事が
これを全国行脚して行うのは相当なコストがかかるはず。
でも、それだけコストをかけても既存社員のフォローは大事なのだ。
新卒の入り口だけモチベーションが高くても、入社3年以内に冷める
人は多い。
莫大なコストをかけて採用した社員をイカに「活かす」のか。
永遠のテーマだという人事もいらっしゃる、まさにそうだろう。
私の会社もまだまだ「人材開発」という部分であまりにも未整備。
ケア以前の問題もあろうかと思う。
でも、企業は株主や顧客に対し「利益」を還元するのが宿命。
利益を生み出せない企業は存在価値がない。
でも、利益だけに「目線」を向けると足元が揺らぐ。
目線は常に高く、姿勢は謙虚に
という言葉のとおり、目線1つ置き方を変えるだけで姿勢は変わる。
良くも悪くも。