本日発表された完全失業率。
4.1%という数字だった。
結果的にはほぼ横ばいの推移。
一方で有効求人倍率も発表。
こちらは1.04倍。前回よりコンマ1の下落。
しかし9ヶ月連続で1倍以上を維持している。
こうやって数値化するとよくわかる。
と思っている人が多い。私もその1人だが、実態
は数値化することで得てして雲隠れする。
完全失業率にしても、若手人材の離職率は高い
水準を維持しており、新卒売り手市場といっても
一部の上位校だけの話で、ミスマッチは依然として
多い。
その実態を打破すべく都や厚労省が若手就職支援
を打ち出しているが、実はここでも都と厚労省は仲
がわるいようで、イベント時にフリーターやニートに
対して就業機会発見講演などの双方のイベントを
告知しないのだ。というかできないらしい。
管轄が違うから。
大人がこんなことだから一部のモチベーションの高い
若手人材の行動に水を差すことになるのだ。
9月末。
多くの会社で上期末を迎えていることだろう。
この会社の業績でも「数値化」が命になる。
もちろん、IRや財務面においてはこの数値が何より
公正な情報と判断力を促すものとなるので重要。
しかし、レポートに添付される来期戦略などの企業
行動指針は得てして「言葉」で終始する。
経常利益や売上などの簡易指数は数値化するものの
将来への姿を「数値化」することは意外と苦手らしい。
苦手というよりも、むしろリスクヘッジと指摘する人も。
公開企業が将来の業績をコミットするのは当然で、その
推移により株価も大きく動く。そこの土台になる数値を
明言できないのはやはりダメだろう。
とある会社ではIRコンサルがついており社員数300名、
売上20億円。この規模の会社数千万円のFeeを支払い
IR活動の指針を教示されている。
でも、実態を把握していない外部のコンサルは株主うけ
する文言や数値の羅列を支持するのみで、その数値を
生み出す社員へのメッセージ感や方向性はないに等しい。
結果、この会社は社員の気持ちがまとまらず、公約の
業績どころか社員の大量離職まで産み出してしまった。
どんな会社もそうだろうが、これからのIR含め「公約」や
「指針」というのは人間の言葉と魂がこれまで以上に必要
で、社員、顧客、株主もそれを望んでいるように思う。