容疑者が警察に逮捕され、送検されるにあたり
警察署内での勾留される、そこを留置場という。
最近、とあるきっかけで警察署内における勾留
環境というテーマの話を聞いた。
対外の人は経験のない中、ドラマなどのシーン
で想像しているものがあると思う。
でも、実際は結構違うようだ。
先ず1日のスケジュール。
毎日運動の時間が設けられている。
夕食までの時間は取調べになるようだが、自白後は
相当の自由時間があり読書などにあてられる。
しかし、運動といっても太陽の下ではなく室内。
こんな感じで行われるらしい。
大して気晴らしにもならないような・・・。
食事は結構普通。
毎食ごはんと汁物、おかずの定番になる。
ただしお風呂は規則上5日に1回もしくは週に2回以上
ということになっており、猛暑の夏には相当応えるよう。
でも、署によってはお風呂は結構きれい。
10分程度でも体をさっぱりさせることは嬉しいはず。
犯罪人といっても日本の場合、それなりに人権擁護
の精神が豊富で留置房の設計にもプライバシー保護
を念頭にさまざまな工夫がされている。
話はちょっとかわるが、拘置所には判決前の被告人と
死刑確定の被告人しかいないらしい。
厳密には前者はまだ裁判で判決が出て、確定してない
ので「犯罪者」ではないらしい。そういう意味での人権
の保障というのはわかる気がする。
後者の場合、これはある程度隔離した房に留置されて
いるようだが、執行日は事前に知らされないので毎日
が恐怖らしい。
山口母子殺人事件で、最高裁による高裁差し戻し判決
が話題になっている。
遺族とすれば最高裁で終わってほしかっただろう。
テレビでは被告人の父親が出ていたが、この人の発言
は個人的に理解できなかった。
「自分の生活が崩壊したのは子供のせい」
「遺族に謝りにいく機会はあったけど避けてしまった」
「7年近く会っていない。会いたくもない」
など、親としての発言とは思えないものも多い。
一方で被害者への謝罪がなされていないことにも驚く。
せめてもの誠意もないのか。
いずれ判決が出るだろうが、執行日を恐怖の中で待つ
ことになろうとも最後の一瞬までそういう意味では強く
被告人には生きてほしい。