昨日に引き続き採用関連。
新卒採用にしろ中途採用にしろ必須アイテムが
Resumeになる。これはCVとも言われるけど、
後者は中途採用における用語。
新卒では市販の履歴書のみになろうかと思う。
要は学歴と家族構成がメイン。
先日2通の履歴書を並べ採用担当者が悩んでいた。
①A君
都立日比谷高校→一橋大学卒
資格:英検2級
両親:母 専業主婦 父 三井物産
兄弟:兄 全日空
②B君
私立暁星高校→上智大学卒
資格:英検1級 TOEIC 780
両親:母 教師 父 税理士事務所開業
兄弟:妹 東洋英和女学院高等部
どっちも世間ではGOODな経歴及び家庭環境。
何に担当者は悩んだのか?
どうも、担当者は候補者の起業意欲について
悩んでいたらしい。
B君の方が具体的な企業計画をもっているが、
温室育ちなのかどこかおっとりしすぎた印象を
受ける。
A君は特に起業をイメージしていない。
しかし、精神的な部分で強いものを感じる。
なので迷っているらしい。
この採用者はちょっとアホかもしれない。
要はいろんな志向や家庭環境の子がいる。
その子をどの部門で活かすのかを考え、具現化
するのが人事の仕事。
経歴だけでははっきりいって何もわからない。
顔を見て、体温を感じた面接者が唯一具現化の
イメージを持てる。
高学歴で両家のご子息であることはわかる。
どんな会社でもこのような経歴には多少とも興味
をもつはず。本人たちもそれなりに複数社から色
を使われている。
それでもその会社に足を運んだということは何か
期待をし、希望をかなえる土壌があると考え来て
いるのだ。
人事はそんな彼らをいかに取り込み、自社をプレ
できるか、そんな基本的なMissionを忘れると上記
のような人事が出てくる。
経歴だけで悩むなら人事はいらない。
ワンマンで同族企業などは特に経歴症候群になる
とよく言われる。
その理由は簡単。
正直言って、ワンマンや同族の経営者の学歴は多く
の場合あまり高くない。コンプレックスを抱えた経営
者たちが多いのだ。経営者に限らずこういう事情を
抱えた人は多いが、往々にしてこういう背景がある。
学生諸君も目先の時流やマスコミに踊らされずに、
人生で最初に出会う「社会」の大切さを肝に命じて
活動をしてほしい。