来年度の新卒面接も佳境を迎えるころ。
最近のマスコミや時流の影響なのか、ベンチャー企業志望
の学生が非常に増えているらしい。
皆が口をそろえて・・・
「成長過程にある企業で、自分に裁量を
任され自分自身を成長させたい」
「小さい組織の中で自分の存在価値を高めたい」
などとおっしゃる。
面接本にそう書いてあるのかな??
いじわるな私は、
「ベンチャー企業の本当の意味をしっていますか?」
「ベンチャー企業の最大のリスクななんですか?」
「大企業ではあなたの存在価値は見出せないのですか?」
などと質問してしまう。
この回答を満足にできる学生は2割程。
将来の夢をきけば皆が「起業したいです」という。
そのための訓練施設として企業選びをしているのか?
と聞いても当たり前だが「はい」とは応えない。
中途採用で日本を代表する大企業や1部上場の大組織から
実体験をもってこのような回答をするのはわかる。
自分自身にもそれなりに自信もあるだろう。
新卒の場合経験がないのは当たり前。
しかし耳年間で聞いたような回答を連続されても心には響かない。
やる気→成長→成果(業績)→昇進→経験・実績→野望
というフローがあるようだが、計画を語る前にどうも学生は
「自分」を語るのがうまくない。
これはある意味致命的。
自己分析の達人になれ、というのではなく自分を見つめる
機会と勇気を持ち合わせていないのだ。
かっこつける必要はない。
低学歴を恥じることもない。
自分を正直に見せることが一番の「アピール」なのだ。