その昔、この業態を「トルコ風呂」と言った。
「ソープランド」という名称になり、ずいぶんの歳月が流れたように
思う。
大学出て、22歳の時に初めてこのお風呂やさんに行った。
よくあるパターンで、当時の証券の先輩に連れられていった。
場所は名所の「吉原」。
もちろん、お風呂に対する知識の一切ない私は先輩に誘導される
ままにお店に入った。
今の記憶でも結構小汚い宿だったように思う。
中は迷路のようになっていて、非常に分かりにくい構造だった。
今思えば、違法な営業をしていてガサ入れされたときの対処設計
だったのかもしれない・・・。
初対面の女性はお世辞にも若いとはいえなかった。
多分40前後。
最初は緊張のあまり、会話も弾まず気まずい空気だったのを記憶
している。
女性のリードで服を脱ぎ、お風呂へ。
で。
彼女も服を脱いでびっくり。
前進の7割近くに入れ墨。
しかも背中には観音龍。
超怖かった。
聞けば、旦那は沖縄のやくざ。
絶対にオレは殺されると思った。
(かわいい発想だった)
そんな観音龍が初めてだった私にはソープ=やくざという妙な等式が
出来上がり、気持ちのいい場所などというものではなかった。
あれから14年。
僕も大きくなった^^
世の中も少し見えた。
仕組みもわかった。
遊びも覚えた。
でも、未だにあの観音龍は忘れられない。
新卒の男子が「○○さん! 今度お風呂にいきましょうよ!!」と。
あほか、おまえは。
なんなら、あの観音龍を見せてやりたい。
最初が肝心なのだ。
彼曰く。
「そんなの昔の話ですよ。最近は20前後の可愛いコばっかりですよ」
え?行った事アルの??
なにそれ?
で。オレはなに?財布かわり?
あほか、おまえは。
20前後の可愛いコか・・・(笑)