4月1日から「個人情報保護法」が施行され人材会社のみならず
個人情報を扱う企業はより情報管理に厳重になった。
しかし、所詮人間がバリアするものは人間によりすり抜けられる。
要は自己責任と相互信頼でしかないのかもしれない。
特に派遣や紹介を扱う人材会社は個人情報の宝庫。
最初に個人情報を明記した履歴書や経歴書を持参し、面談時
においては家族構成などのバックグラウンドまで把握できる。
そもそも不祥事の起きる原因の大半は社員の金銭問題。
個人でつくった借金が原因でその情報を売る。
そして現金を得る。
派遣会社ではその登録者がほぼ女性で占める。
毎日多数の女性に会い、その女性の携帯から自宅までも即座
にしることができる。
こんな仕事は派遣企業以外にはないかもしれない。
もう一方の不祥事では「その」女性に向けられた異性感情。
「かわいいな」くらいは普通に思うし、別に問題ではない。
そこから先に行動を移すと問題になってくる。
自宅はマピオンなどですぐに検索でき、その女性の行動時間も
おおよそ把握できる。
ただ告白するならまだしも、ストーキングや強制わいせつ行為
に発展する事例がある。
大手の人材会社でもこのような不祥事で逮捕者も出ている。
各企業は個人の人格や性癖まではコントロールできない。
大半の社会人が理性と立場をわきまえ生活する中で、時に
その領域を逸脱した社員がでる。
個人情報を多量に保有する人材会社は特に気をつけなければ
いけない。
最近の保険会社の商品で、このような個人情報の漏洩等に
備える保険もあり企業防衛の一つの手段となっている。
社会貢献ビジネスの裏側には反社会の危険性が常に潜む。