
近年のキャリア採用(中途採用)の市場環境において、
表面上の数値は改善傾向にあるが、実際の採用動向は
少々厳しい局面を迎えているように感じる。
要は、より企業のニーズが「即戦力」に拘ってきている
ということである。
これまでは若年層であればポテンシャル採用ということ
で積極的に採用するところが多かったが、最近の傾向
においてはこのような場合、正社員採用ではなく、契約
社員としての雇用が多くなっている。
できないやつのリスクは負わない。
これが企業の本音であろうが、ずいぶん昔に大手ゲーム
メーカーのK社は全社員に対して単年度更新の年俸契約に
雇用形態を切り替えているが、社員のモチベーションには
さほど影響はでなかったという。
実際に更新をされない社員も全体の1%あるかないかだ。
若い人には無限の可能性があるのは事実であるが、雇用側
はそんなおおらかな気持ちになれる環境ではなくなって
きているのかもしれない。
自己改革。
このひとことはこれからますます重みを増すであろう。