先日、都内ホテルのちょっとしたイベントで「山本容子さん」
という女性がボーカルをつとめるバンドの歌を聴いた。
当日はGuitarを担当する前澤ヒデノリさん、という方と2人
での演奏であったが、この山本容子さんの声が実に心地いい
歌声だった。
幼少期よりクラウン少女合唱団という名門にて鍛えていただけ
あって、そのホテルの吹き抜けのホールが大勢の人でうまる
ほど冬の乾燥した空気に実によく響き渡っていた。
師走に入り、良くも悪くもアクセクする季節の中、多くの人が
その声に安らぎと安堵感を覚えたのでは、と思うし自分もその
一人であったことは言うまでもない。
人は日常でいろんな音を聞くが、「聞こう」「聞きたい」と
思うときに耳に入る音が心地いいときほど安らぎを覚える
時間はないのではないかと思う。
イベント後にはCDの即売会があり、予想とおり多くの人が列を
つくっていた。私も買ったが、ひさしぶりに安らぎの音楽に
出会ったような気がする。