先日テレビを見ていたら「家庭環境」はその後の人生に
多大な影響を与え、人格を形成する重要な土台になる。
故にこの家庭環境が相違しているカップル(結婚)は、
大半が周囲の反対を受けるらしい。とのエピソードが
あった。
自身を振り返る。
一般的なサラリーマンの家庭に生まれ、父親の仕事の
都合でとにかく転勤、転居の多い幼少時代を送った。
小学校は6年間の間に3回の転校を経験した。
ひとつの学校に2年いれればいいほうだった。
中学。
ここからが一般的な人と違い、高校を卒業するまでの
6年間親元を離れ全寮制の学校に転校。
学校自体が親が日本にいない子弟を受けいれる学校
だったので、ここでの同窓生には似たような環境の子
がたくさんいた。
大学。
初めてここで実家に戻り、小学校以来の「共学」を
体験する(笑)
しかし、大学時代はほとんど部活や遊びで親と顔を
あわすことはなかったように記憶している。
つまり、小学校6年までしか家族というものを堪能して
いないわけだ。そのときは大して気にしていなかったが
今子供をもってみると、結構この時期の今にあたえる
人格形成の影響は大きいと思う。
何が大きいのか。
一言で言えば、必要以上とも思える自立心だ。
声変わりをする前から集団生活で、長期休暇も親が日本
にいなければ寮で過ごす。
今のようないじめはなかったが、友人との軋轢もすべて
自分で処理し、未然に防ぐ努力をしなくてはいけない。
落ち込んでも親に相談することもできない。
ここできっと「自分で解決する」「人を頼らない」という
人格が強烈に染み付いたように思う。
こう書くと暗い寮生活のように聞こえるかもしれないが、
当然「同じ釜の飯」の仲間は楽しく、今でも生涯の友人
として横のつながりは強い。
強烈な自立心というのは結婚生活において、妻にとても
心配なときがあるようだ。つまり、相談せず自分一人で
苦しんでいるのではないか、ということらしい。
本人としてはそんな大げさな気持ちはなく、自然の習性
として身についているのに過ぎない。
「家庭環境」の重要さは目に見えないところで双方に
プレッシャーを与えるものなのかもしれない。