男は仕事、女は家事と育児、それはいつから決まった? | じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

 前回の記事更新から大分間が空いてしまった。
そこで、ちょっとリハビリを兼ねて、以前から気になっていたことを書いてみたい。

 
それは、ここ数年よく耳や目にする、男性も家事育児をやるべし、という女性たちからの要望についてである。
 
女性たちからのそういった要求に対する男たちの反論は、概ね決まっている。
すなわち、男は外で仕事、女は家で家事と育児、というふうに昔から役目が決まっている、というのが平均的な男たちの反論である。
だが実は、それは間違った認識であって、意外にも、昔からそのような役目など決まってはいなかった。

 
正直、私も若いころはそういう認識だったのだが‥‥。
 
実際には、現代のように水道ガスが完備されていなかった時代には、男性も普通に家事をやっていた。
例えば、薪割りである。
各家庭にガスが通っていなかった時代、料理を作ったり風呂を沸かしたりするには、火を起こしてをくべる必要があった。
当然、そのための薪を割る作業は、男性がやっていたはずである。

 
薪割りをする男性】

(フリー画像:撮影者・minaa_keyさん https://www.photo-ac.com/profile/23472628
 
薪割りは、斧をふるう危険な作業なので、女性にやらせるわけにはいかない。
もっとも、ごく少量のを割るのなら、やり方を工夫すれば、女性でもやれないことはないが。

 
【ソロキャンプでを割る若い女性】

(フリー画像:撮影者・coji_coji_acさん https://www.photo-ac.com/profile/2203819
 
仕事というものは、何も会社で働いて収入を得るばかりが仕事ではない。
農家における農作業などは、農家の重要な収入源であり、男性も女性も総出で行っていたものだ。

 
田植えをする男性】

(フリー画像:撮影者・藤子さん https://www.pakutaso.com/kase_fujiko.html
 
では、いつごろから、男は外で働き、女は家事育児に専念する、という「決まり」(?)ができたのか?
実はそれはそんなに大昔のことではなく、終戦直後の昭和の時代のことである。

 
戦後間もないころ、人々の心は荒れ果てていた。
外国の戦闘機から爆弾を落とされる心配こそ無くなったが、しかし世の中が平和になったわけではなかった。
復興のため、あちこちで土木工事建築作業が行われていたが、そこに集まってくる男たち荒くれ者ぞろいだった。

 
たまたま外を歩いていた女性が、そうした工事現場飯場(はんば)の小屋に無理やり連れ込まれて、そこの男たちから寄ってたかってレイプされてしまう、などということが頻繁に起きていた。
小屋といっても名ばかりの代物で、外からはほとんど丸見えだったという。
そんなところで白昼堂々と、集団レイプが行われていたのだ。おそらくは全国規模で。

 
だから、その当時は女性を外へ働きに出すなんてことは、とても危険であり、必然的に男が外で働き、女が家で家事育児をする、というかたちにならざるを得なかったのだ。
 
だが今は、終戦当時とは比べ物にならないくらい、治安は良くなった。
そのうえ、パソコンなどの機器の導入により、女性も努力次第で男性と同等の収入を得ることができるようになった。

 
【働く女性社員】

(フリー画像:撮影者・acworksさん https://www.photo-ac.com/profile/43626
 
さあ、そうなってくると、世の男性たちもアタマを切り替える必要があるだろう。
これまで女性たちにまかせっきりだった家事育児を、ある程度は男たちも負担するべきだろう。

 
特に育児は、誰のためでもない、我が子のためにやるのである。
高度成長化時代には、男たち朝早くから職場に出かけていき、夜遅くくたくたに疲れてやっと帰宅すると、もう子供たちはとっくに寝てしまっていた。
だから、当時の男たちは、育児など、たとえやりたいと思ってもできなかったのだ。
自分の子供なのに、寝ている姿しか見ることができない男たちにとってそんな寂しい時代が、かつては確かにあったのだ。

 
だが時代は変わった。男たちだってその気になれば我が子といくらでも触れ合える、良い時代になった。
これまで女性たちにまかせっきりだった育児に、男たちも積極的に取り組んだほうがいい。
何となれば、我が子が健やかに育つことは、男たちにとっても喜びであるはずなのだから。

 
【パパに抱っこされてゴキゲンな赤ちゃん】

(フリー画像:撮影者・すしぱくさん https://www.pakutaso.com/web_susi-paku.html
(ベビーモデル:めぐなちゃん https://www.pakutaso.com/happyangel.html