じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

それは、2026年1月3日の早朝のことだった。
 
アメリカ大統領、ドナルド・トランプが、そのSNSに、米軍ベネズエラ首都カラカスで身柄を拘束したニコラス・マドゥロ大統領の写真を投稿した。
トランプは、ベネズエラ大規模な攻撃を仕掛け、マドゥロ大統領夫妻を拘束し、ニューヨークの拘置所に移送したのである。
そして5日には、マドゥロ大統領夫妻ニューヨーク連邦地裁に出廷させられた。

 
1月4日ニューヨーク・タイムズによれば、トランプはこの軍事作戦を、ベネズエラ産の麻薬がアメリカへ密輸されるのを止めるためだとして正当化しているが、実はベネズエラ国際的な麻薬取引において、他の国々ほど大きな役割を担っているわけではないのだそうだ。
私は別のニュースサイトで目にしたのだが、ベネズエラの麻薬主にヨーロッパに流れているのだという。もちろん本当のところはわからない。

 
(関連動画)
【クーリエ・ジャポン┃講談社】
【ニュース速報】ベネズエラ首都で爆発や煙、基地近くで停電も発生

(公開日:2026年1月3日、再生時間:1分32秒)
 
【BBC News Japan】
アメリカのヴェネズエラ攻撃と大統領拘束、これまでの経緯と市民の反応

(公開日:2026年1月4日、再生時間:1分43秒)
 
この【BBC News Japan】の動画では、ベネズエラ国民が自国の大統領がアメリカによって連れ去られたことに憤っている様子が捉えられている。
ネット上には、トランプベネズエラ国民を独裁者から救ったといった意見が散見されるが、マドゥロ大統領支持している国民も確かに存在していることが、この動画からうかがえる。
これまではもっぱら独裁者として知られていたマドゥロ大統領だが、必ずしもそんな単純な話ではないのかもしれない。

 
忘れてならないのは、このたびの米軍の攻撃によって、ベネズエラ軍人だけでなく、一般の民間人も多数死亡しているという事実だ。
トランプその関係者は、米兵の犠牲者を一人も出さない「完璧な作戦だった」と自画自賛しているが。

 
ニコラス・マドゥロ 2023年5月撮影】

(引用元:ブラジル、ブラジリアのプラナルト宮殿, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)
 
【BBC News Japan】
マドゥロ大統領夫妻、手錠かけられ裁判所へ移送

(公開日:2026年1月6日、再生時間:1分08秒)
 
トランプが手に入れた「ベネズエラの石油利権」
 
もう多くの人が知っていると思うが、ベネズエラを攻撃したトランプ真の狙いは同国の石油利権である。
これまたニューヨーク・タイムズ1月4日に報じたところによれば、ベネズエラは地下に3000億バレル超石油が埋蔵されていると主張しているが、実際の生産量日量約100万バレルにとどまっている。
トランプは、アメリカが支援すればベネズエラ石油産業は復活するとほざいているそうな。
だが、専門家懐疑的に見ている。なぜなら、ベネズエラの原油の多くは超重質油で、環境負荷も、精製コストも高いため、アメリカの試み複雑コストも高額になる可能性がある。

 
しかし、それにしても、トランプ真の狙い石油利権であることを、ほとんど隠そうともしない。
3日には、アメリカが当面のあいだベネズエラを「運営」し(!)、石油権益を取り戻す意向を明らかにしている。
恐るべき厚顔さである。

 
ドナルド・トランプ 2025年6月撮影】

(引用元:ダニエル・トロック, Public domain, via Wikimedia Commons)
 
ベネズエラでの作戦成功は、台湾に適用できない
 
ところで、トランプベネズエラを武力で制圧し、その上同国をアメリカが運営するなどと宣言したことで、それならばと中国台湾に対して同じことをするのではないかと危惧する意見がある。
だが、国際基督教大学スティーブン・R・ナギさん(政治学・国際関係学教授)は、1月8日プレジデント・オンラインで、「中国の政治システムは台湾進攻による経済損失や国内混乱に耐えることができない。仮に軍事的に勝利しても、孤立し経済的に“不具”化すれば、それは敗北を意味する」と言って、中国による台湾への武力侵攻の可能性否定している。

 
どういうことかというと、簡単に言えば、ベネズエラ台湾では地理的条件が違うし、そもそも、いささか意外なことに、中国にはそんなことをやってのけるだけの力が、軍事的にも、政治的にも、経済的にも、無いのである。
いや、単純に軍事力だけ見れば不可能ではないかもしれないが、その後の経済的損失国内で起こるであろう混乱が、中国には大きな負担となる。

 
時事問題評論家古谷経衡(ふるや・つねひら)さんも、この「台湾有事」が起る可能性について、2025年12月3日日刊ゲンダイDIGITALで解かりやすく説明してくれている。
古谷さんによれば、2021年米上院公聴会で、フィリップ・デービッドソン元インド太平洋軍司令官なる人物が「27年までに中国が台湾を武力侵攻」といったことを発言したことで、にわかに「台湾有事2027年問題」が発生した。

 
(以下、引用)
 さてくだんの「2027年問題」は、軍事専門家などの間では急速に説得力を失い、ほぼ形骸化した危機感として映っている。その根拠は、第1に中国海軍に台湾海峡を越えて台湾島に上陸するだけの海上優勢がないこと。第2に、仮に第1が成功したとしても、広大な台湾島の占領を続けるだけの兵站(へいたん)能力が中国軍にないこと。第3は国際世論の反発や米国や西側との関係断絶、などというリスクが大きすぎること──である。
(引用、終わり)
 
要するに、台湾有事なんて、そもそも起こりっこないのだ。
もし起こるとすれば、台湾がどこか外国勢力(例えばアメリカと結びついて中国に対して武力攻撃を行なおうとした場合だけだろう。

 
しかしトランプは、昨年、大統領に返り咲くと、習近平大統領就任式に招待したり(もっとも習近平は出席せず、名代として韓正国家副主席が出席した)、再登板前には電話会談までおこなうなど、就任以来、中国に歩み寄りの姿勢をみせている。
アメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナル(WSJ/電子版)も、昨年12月26日に、日米政府関係者の話として「トランプ大統領は高市首相に台湾の主権に関する問題で中国政府を挑発しないよう助言した」と報じている。
トランプはあきらかに、台湾をめぐって中国と戦う気は無いのだ。

 
高市早苗の例の「台湾有事」発言は、アメリカの軍事力を頼りにしてのものだったろうが、どうやら当てが外れたと言わざる得ない。
あなたは、「国家情報局」なるものをご存知だろうか。
 
これは、現時点ではまだ存在していない機関なのだが、現首相である高市早苗「スパイ防止法」の制定とともに設置を目指しており、早い話が〝日本版 CIA〟なのだ。
 
CIA(合衆国中央情報局)とは?
 
CIAをご存知ない方のために少し説明すると――。
これは、アメリカ合衆国情報機関で、日本語では「合衆国中央情報局」、英語では「 Central Intelligence Agency 」といい、これを略して CIA という。
その本部はバージニア州ラングレーにあり、Wikipediaの記述によれば次の通りである。

(以下、引用)
アメリカ合衆国の安全保障政策の決定に必要な諜報活動を行う。諜報活動のために膨大な予算を与えられているが、その用途などの詳細情報は明らかにされていない。また局員は諜報員だけでなく、特殊作戦、不正規戦、秘密作戦、非合法作戦等に従事する特殊活動センター(SAC:Special Activities Center)という準軍事組織に所属するものもいる。
(引用、終わり)
 
単に国家のための情報収集のみでなく、非合法の工作活動も行っている、かなり胡散臭い組織である。
 
CIA(合衆国中央情報局)の本部】

(引用元:キャロル・M・ハイスミス, Public domain, via Wikimedia Commons)
 
「スパイ防止法」の正体
 
そもそも、「国家情報局」設置とセットになっている「スパイ防止法」とは何なのか?
要約すれば、日本にとって重要な「秘密」(主に防衛秘密と外交秘密)外国(特に政府が敵国とみなした国)にバラされるのを防ぐ法律である。

 
――なんだ! それなら必要な法律じゃん! 「スパイ防止法」制定に賛成!
 
と、若い人たちは純粋にそう思ってしまうだろう。
しかし、既に「特定秘密保護法」という法律がある。この法律で、重要な情報が海外に流出するのを防ぐことはできている。

 
もう少し詳しく説明するために、法学者足立昌勝さん月刊誌『紙の爆弾』2026年1月号で述べておられることを、次に引く。
(以下、引用)
 ところで、現在の日本には「特定秘密保護法」が存在する。そこでは、防衛秘密・外交秘密・特定有害活動防止関連秘密・テロ防止関連秘密が保護の対象とされている。さらに、取り締まりの対象となる行為は、特定秘密の漏えいおよび不正取得であり、それらの未遂・共謀・教唆・煽動も処罰され、過失による漏洩も処罰される。
 
 保護される秘密の範囲スパイ防止法よりも広い。また、取り締まりの対象となる行為も、両法でそれほどの開きがあるものではない。
 
 すなわち、この特定秘密保護法重要経済安保法のもとで国家秘密の保護は十分に担保されており、新たなスパイ防止法は不要である。
(引用、ここまで)
 
なお、現状の法制度では外国人のスパイを取り締まることができないという主張があるが、それは誤解デマである。
「特定秘密保護法」に規定されている行為を行なった者は、その国籍に関係なく処罰される。

 
では、なぜ、今さら必要のない「スパイ防止法」高市早苗は制定しようとするのか?
その答えは、この法律が、国民を監視することを目的としているからである。
どういうことかというと、国民が外国人に国家秘密を渡していないか、監視するのがこの法律の主旨なのだ。

 
日本版CIAたる「国家情報局」の設置と、「スパイ防止法」の制定がセットになっているというのは、つまりはそういうことなのだ。
 
監視社会の恐怖
 
足立昌勝さんの記事によれば、衆議院第二議員会館前市民グループ何らかの抗議活動をすると、反対側の歩道で十数名の公安警察メモを取りながらグループの情報を収集している。
情報収集の名を借りた「監視」が、現在すでに行われているのである。

 
現在、「内閣情報調査室」という機関が存在している。
その活動内容は、内閣の重要政策に関する情報の収集および分析、その他の調査に関する事務、特定秘密の保護に関する事務を担当する、とそのホームページで説明されている。
ありていに言えば、情報収集という名のスパイ活動を行ない、得られた情報を分析して、次なる秘密保護の対策に役立てようというのである。
怖いのは、その情報収集の対象は何も外国人に限らず、私たち一般市民全体に及んでいる、ということだ。

 
高市早苗は、この「内閣情報調査室」「国家情報局」格上げしようというのである。当然、その役割をそのまま受け継いで、さらにその機能が強化されることだろう。
何のことは無い、「スパイ防止法」に基づいて活動する「国家情報局」とは、それ自体が私たち国民を監視する「スパイ組織」なのである!
まさに日本版CIAではないか。

 
さらに、「スパイ防止法」の成立に最も熱心だったのは、自民党に食い込んでいる統一教会である。
 
ところで私は、CIAというと、今は亡きSF作家平井和正さんの代表作『ウルフガイ』シリーズを思い出す。
主人公の犬神明(いぬがみ・あきら)は、満月の日不死身となる心優しき狼男である。
詳しいストーリーは忘れてしまったが、犬神明はさまざまな事件に巻き込まれ、いつしかCIA非合法工作員との戦いに身を投じていく。

 
実際、CIA暗殺など非合法活動を行なっているというのは、決して小説の中だけの作り事ではなく、本当のことらしい。
 
ウルフガイのイメージ】

(キャラクター素材:ガジュマルさん https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=23697384&area=1
(背景:https://www.photo-ac.com/profile/2274091
(青い月:月 pngから ja.pngtree.com
 
私たちが生きているこの現実世界に、犬神明は存在しないが、せめてその不屈の精神を受け継いで、権力者の横暴に抗っていきたいと思っている。
2026年がスタートしました
 

 

 
旧年中は当ブログをご愛読いただき
誠に有り難うございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

 
【2026年午年の年賀状】

東方キャラクター:左上、驪駒早鬼、その下、三頭慧ノ子
東方キャラクター素材:dairiさん、はるかさん
(雪原を走る馬:makieniさん https://www.photo-ac.com/profile/1645511
 
ウマは、実に美しい動物です。
そして、私たち人間にとってかけがえのない朋友でもありました。

 
人間を背に乗せて遠くへ旅したり、荷車を引っ張ったり、田や畑を耕したりと、人間社会の発展多大な貢献をしてくれました。
 
【大地を耕す農夫】

ウクライナ生まれのロシアの画家、イリヤ・レーピン(1844–1930)による油彩画。
ちなみに絵の中の農夫は、非暴力主義者としても知られるロシアの文豪レフ・トルストイ(1828–1910)です。

(引用元:イリヤ・レーピン, Public domain, via Wikimedia Commons)
 
新たな年に、私たちは社会をより良くしていく努力をしなければ、と思います。
 
このブログをご覧の皆さん、あらためて今年もよろしくお願いいたします。
 
dairiさんのpixivのページ
https://www.pixiv.net/users/4920496
 
はるかさん「ニコニコ静画」のページ
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3189645
 
上海アリス幻樂団