レジェンド王者 | 次郎長ブルース2

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昔は、、世界チャンピオンが王座に君臨する期間は、少なくとも日本では長くて4〜5年だった。
ブランクや一時的な引退〜復帰をくりかえしての10年位の間活躍、とかはたまに(辰吉とか)あったが。

もっとも井岡もまた、一度引退〜復帰をしているが、その期間は少なく、ほとんどコンスタントにずうっと世界王者でありつづけた。4階級にまたがって。
初めて世界王者に輝いた2011年から ずっと。

たしか、同じSフライ(Jバンタム)級の過去の名王者の渡辺二郎がその長期政権に幕を閉じた時にボクシング雑誌の表紙に踊っていた言葉は、
「渡辺、4年の王座に別れ」
だったのを覚えている。
その時は 4年も世界チャンピオンとして君臨していたのかあー、、なんて思ったものだ。

たしか具志堅もそんなくらいだったんじゃないかな。

世界を見渡せば 例えば中量級のスターたちが複数階級にわたって長年しのぎを削って 何年もの間トップに君臨し続けるとかはあったが、まあ、基本的には10年くらいトップに居続けることなどは、、少なかったように思う。
10年以上世界のトップに王者として君臨し続けるなんて。

最近は なんだか色んな常識がくつがえってゆく。
井上尚弥も もう世界王座に君臨して10年だとか。
他にも、年々長く王者に君臨する者が増える傾向にある。
しかし 2011年からだと  13年か。。
13年もの間世界のトップに君臨し続けた井岡は、間違いなくレジェンド級の王者だ。
それの 特にここ数年は、ベテランとしてのテクニックが光る試合が多かった。
「さすが、、」みたいなのが。

35歳、この歳で世界王者に君臨し続けていた井岡一翔は、間違いなくレジェンド級の王者だった。
井上尚弥みたいな選手はこの先100年出ないだろうと言われるが、
同じく井岡一翔みたいな選手も、やはり100年は出て来ないんじゃないかな? くらいのレジェンドだ。

今回の統一戦に敗北してしまったが
その戦いぶりが素晴らしすぎて 井岡一翔個人の落日は感じなかった。
圧倒的な大差がついたにも関わらず 井岡のブランドは保たれたままのような感じだ。
それくらい 今回の井岡、
負けてなおも 井岡らしい燻し銀な味を随所に見せた試合だったなあ。。

現役続行か引退かは分からないし本人にしか決められないことだが
少なくとも 井岡一翔という偉大な世界王者は
日本ボクシング界の誇りだと思う。

名王者 井岡一翔、

勝ち負け関係なく、素晴らしいボクシングだった

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