100歳を目前にしている
患者さん
自分の体が辛いのに
気にするのは
家族のこと
やはり同じように病を持つ
娘さんのことを心配する
意識状態が悪くなってきても
気になること
心配されることは
娘さんのこと
人によって心配することが何かは
違うし
優先順位も違っていい
このかたは
何よりも
娘さんだった
娘さんは
笑う
「私だってもういい歳なんだしね」
「自分のこと考えてくれればいいのにね」
笑いながらも目元は潤む
「でもそんな母に助けられて
私は病と向き合えたんです」
「感謝しかない」
「母がいなくなったらどうしよう」
「そう思うと本当は怖いんです」
でもね、と
上を向く
「母みたいに生きようと思います」
「あ、母ほどにはなれなくても
周りを笑顔にする、そんな母みたいに」
苦労もあったそうだ
戦前戦中戦後
いくつもの時代を過ごしてきた
今のような便利な時代ではないなかで
日本の礎をつくってきた
母であり娘であり
娘であり母であり
この関係は途切れることはない
私たちは
人生の最終段階に
立ち会うことが
多い
そこから学ばせていただくことは
本当に多くて
人生とは
学びであり
人は一人では生きられず
いろいろな人と繋がり
支えられ
生きている
考えること
言葉に記すことで
気持ちは整理される
いつもお目通しありがとうございます
コメント一つひとつ、感謝しています
ありがとうございます