朝海ひかるさん主演のこまつ座「私はだれでしょう」をみてきました。

縁があるのか、この作品3回目です。

 

最初は浅野ゆう子さん主演。

そして、朝海ひかるさんが主演で2回。

 

基本的に覚えていないもんだなと思いつつ、

断片的に覚えていました。

 

井上ひさしさんが、ご存命の時は

脚本が上がらなくて、初日が遅れることも多々あったという逸話をよく聞きましたが、

お亡くなりになってしまった今、先生が残した作品をキャストを変えて、

時代が変わって鑑賞することしかできないのもかなしい事だなと思います。

 

「私はだれでしょう」第二次世界大戦後に、

記憶を失った人が自分を探すラジオ番組のタイトル。

その前段に、戦争で生き別れになった家族を探すラジオ番組だったのが、

発展してそこに行き着くのですが、古き良き日本人の真摯で実直な人々の話です。

 

今も色々と辛いことがあると思いますが、

毎日生きて、家族がいて、そして前を向いて歩ける。

それだけで幸せなのだよ。という当たり前のことを信じられる良い世の中だったのかなと思います。

 

電話番号がつまびらかになっていて、人探しが見つかればラジオ局に直接電話するとか、

今ではオレオレ詐欺かよというくらい、電話があり得ないものになっていることに

この60年くらいでなんでこうなったかなぁ・・・と悲しい気持ちと

まだまだ人間は温かいものであると信じられるのではという半々で見られる

若い人にぜひ見てほしい作品です。

 

あと50年もすれば、古典になってしまうのかな。

それも怖いなと思いながら、未来の日本が明るいと良いなと思わせる作品です。

3回見て思うのは、年齢が上がるほど心に響く作品だなと思います。

だから、客席に年配の男性が多い。そして、そこは日本の少しの希望です。

キレるおじさんや、人のせいにするおじさんだけじゃなくて

良い時代の日本を見つめているおじさんがいるのかなと思います。