盛り上がるサッカーW杯 VS 盛り下がる大相撲九州場所 | jiro-sumo-iのブログ

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蜂の巣をつついたような騒ぎ、とはこのことでしょうか。

昨日、ワールドカップサッカーで日本が強豪と言われるドイツを破り、大金星だの、歴史的勝利だの、ドーハの奇跡だの、いろんな驚きの言葉がニュースの中で躍っています。

相撲をこよなく愛するjiro-sumo-iは、サッカーには全く興味なく、昨日も試合は見ずに夢の中でした。

4年前の6月20日のブログ「FIFAランキングと相撲の番付」で、前日コロンビアに勝って、世間が「大金星」と騒いだことを覚めた目で見て感想を書いています。

金星の語源は相撲で、平幕力士が横綱に勝つことを言います。

コロンビアは当時FIFAランキング16位なので、サッカー界では一体何人横綱がいるのか、と書きました。

前述の通り、jiro-sumo-iはサッカーには極めて疎く、表面だけしかわかりません。

4年前と同じように、出場している32か国のFIFAランキングを、相撲の番付になぞらえて配置した結果が以下です(カッコ内はFIFAランキング)。

 

横綱  ブラジル(1)

大関  ベルギー(2) アルゼンチン(3)

関脇  フランス(4) イングランド(5)

小結  スペイン(7) オランダ(8)

小結  ポルトガル(9) デンマーク(10)

前頭1 ドイツ(11) クロアチア(12)

前頭2 メキシコ(13) ウルグアイ(14)

前頭3 スイス(15) アメリカ(16)

前頭4 セネガル(17)

前頭5 ウェールズ(19) イラン(20)

前頭6 セルビア(21) モロッコ(22)

前頭7 日本(24)

前頭8 ポーランド(26)

前頭9 韓国(28)

前頭10 チュニジア(30)

前頭11 コスタリカ(31)

前頭14 オーストラリア(38)

前頭16 カナダ(41)

十両1 カメルーン(43) エクアドル(44)

十両4 カタール(50)

十両5 サウジアラビア(51)

十両10 ガーナ(61)

 

ドイツは11位で前頭1、日本は24位で前頭7です。

力士名を出せば、ドイツが高安、日本は妙義龍に相当します。

確かに実力は高安が上ですが、妙義龍が勝っても「番狂わせ」と言って騒がないでしょう。

真面目にサッカーに限った話をすれば、ドイツと日本の4年前の前回大会時のランキングはそれぞれ1位と61位です。

4年の時を経て、片方は10ランク下げ、もう片方は大躍進。

その1位だった4年前ですら、ドイツは15位のメキシコ、57位の韓国に敗れて予選敗退です。

そう考えると、格上を破ったことは間違いありませんが、結果論ですが、金星でも奇跡でもなく、十分勝算はあったのではないでしょうか。

ちなみにランク51位(十両5)のサウジアラビアが3位(大関)のアルゼンチンに勝ち、喜んだ国王が翌日を祝日にした、という記事が出ていました。

支持率低迷にあえぐ岸田首相が、名誉挽回とばかり「もし日本が優勝すれば翌日休み」と言ってくれるなら、もう少し真剣にサッカーを観ます。

 

さて、本題の大相撲九州場所ですが、ワールドカップに押されて新聞記事も片隅にちょっこり載っている程度なのはやむを得ないとして、客の入りもよくありません。

横綱は不在で、「群雄割拠」と言うより「どんぐりの背比べ」と言った方が適当な表現に思えるような力士の状態を見ると、残念ではありますが仕方ないか、と思ってしまいます。

今年は年6場所全て違う力士が優勝するということになりそうです。

これは、年6場所制が定着した1958年以降では4回目のことです(コロナ影響で年5場所になった2020年も含む)。

要は、核になる力士がいないということです。

強い横綱や大関がいて、それに勝とうと上位力士達が立ち向かう。

こういう構図ができてなく、見ていてワクワク感がありません。

それは年間最多勝争いにも表れて、今年の最多勝は60勝に満たず、史上最低レベルです。

また優勝者の勝ち星も、年間を通じて14勝以上のハイレベルの優勝者が出ないことが決まりましたが、これは年6場所制定着後では1961年、1975年に次いで3回目、47年ぶりの珍事です。

また、今年は12勝以下での低レベル優勝が3回ですが、これは1972年に次いで50年ぶり2回目のことで、もし今場所12勝以下での優勝となれば、史上最多の4回目です。

これも仮定の話ですが、もし今場所平幕力士が優勝すれば、3場所連続平幕優勝となり、史上初。

こんな歴史的な低レベル競争において、将来を担うであろう、豊昇龍、王鵬という22~23歳の若手が優勝争いの先頭に立っているのがせめもてもの救いです。